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『ピアノの森 16』

ピアノの森(16) (モーニング KC)
一色 まこと
4063727521



借りて読了。


社会の底辺に生まれ育ったピアノの天才・一ノ瀬海とかれをめぐるひとびとの人間模様を描く、音楽コミック。シリーズ第十六巻。

ショパンコンクールの第一次審査、ようやく終了!
前巻にひきつづいて海の演奏がつづき、固唾を呑む聴衆たちの反応と同時進行で過去の出来事を登場人物の回想形式で描く、という形式で描かれています。

シーンとしては海がピアノを弾いているだけ。
なのにここまでひきこんでしまう。
やはりすごいなーと思います。

今回は阿字野先生の回想により海とのこれまでの道のりがようやく明らかになり、とても大変だったのね~ということがようやく判明します。

そして、これだけの困難を乗り越えてきた阿字野先生がどれだけ海に賭けていたかもよくわかる。

読んでいて、この話、海は主人公という名の虚ろであって、全てをまとめるための求心点であるような気がしました。

海という人間は、たいてい他の人物の視点から描かれているんですよね。
他の人物が海に持つ感情と記憶と執着で海という人物は形づくられている。

そもそもの話の冒頭からして雨宮君がいなければ海は存在しなかったのでした。

天才である海を説得力を持って描くのには最適な方法だろうと思いますが、そうやって浮かびあがらせた人物はどこか肉体的な存在感に欠けてしまうような気がします。

そのせいか、私は、海も阿字野先生のようにとつぜんピアノ界から姿を消すようなことになってしまうのかもしれないと、漠然とした不安を感じてしまったのでした。

ショパンコンクールの行方も気になるけど、海のライバルたちのそれぞれの事情も気になるけど、この話ってハッピーエンドになるのだろうか。

心配だ……。

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