『巨石 イギリス・アイルランドの古代を歩く』

巨石―イギリス・アイルランドの古代を歩く
山田 英春
4152087404


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読了。


イギリス、アイルランドにある巨石遺跡群の写真がとってもすばらしい、エッセイつき写真集。

こ、れ、は、!

なんと素晴らしい本でしょう。
ストーン・ヘンジに代表されるイギリス、アイルランドの巨石遺構の写真満載の単行本です。
写真はオールカラー。
地図やイラストも豊富で、それぞれの遺跡について添えられているエッセイは著者自身の体験談をエッセンスとして読みやすく、ためになる情報(たぶんかなり新しい)もふんだんです。

でもやっぱり、主役はこの巨石の写真。
イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドと区分されてあらわれる、その威容、かむさびた風情、周囲の野趣あふれる風景に目を奪われます。

巨石の群れがなにものにも邪魔されることなく、すっくと浮かびあがるこのたいらな荒れ地に、太陽や風や霧やなにやらの自然現象の及ぼす効果の見事なこと。

足もとに繁茂するハリエニシダ。(ハリエニシダってこういう草&花だったのね!)

のんびりと草をはむ羊たち。(ショーンがいる!)

眺めていると、巨石のある空間にダイブして風の匂いをかいでいるような、素敵な気分になれました。

巨石文明の担い手は謎に包まれています。
巨石にまつわる伝説は、ほぼすべて後世の人々が勝手に生みだしていったものらしいですが、その伝説が当時の時代背景を如実に反映しているというくだりには、なるほどーと納得しました。

著者は古代史や考古学の専門家ではないようですが、1990年代から趣味で古代遺跡の写真を撮り歩いているそうです。
趣味と侮ることなかれ。
こんなにたくさんの巨石写真をものするためには、そうとうな労力と時間が費やされたはず。

好きだから骨身を惜しまずになんでもできる。

その集大成がこの本なのではないかと、私はそう思いました。

いま、ここではない、どこかに思いを馳せるのにもってこいの本だと思います。

Comment

No title

こんにちは。いつもこっそりお邪魔させていただいております(照)

『巨石』、ごらんになったのですねv 本当に、素晴らしい写真集ですよね!
百聞は一見に如かず。写真は百万の言葉に勝る。――などと申しますが。
サトクリフなどの作品は、こういう舞台で描かれたのだなと。私は、イメージがより鮮明になった気がして、とても嬉しかったです。

それと、ここに書かせていただくのはどうかと思うのですが(汗)
 拙作のご紹介、改めてありがとうございました。コメントを拝見して、驚き&動揺しているところです(『ん? どこかで見たような題名だけど……私の作品?(汗) わ、わたし、何書いたっけ?』と←他人事か・冷汗)
いやはや、お恥ずかしい。すっかり恐縮しております。ありがとうございます。
更新、がんばります……。

では。また改めて、お邪魔させていただきますね。

Azuriteさん、こんにちは~。

『巨石』はほんとうに素晴らしかったです。
写真がオールカラーなのに感動しました。
私もサトクリフの作品が思い浮かびました。
ハリエニシダだけでたわいも無くやられてますw

>  拙作のご紹介、改めてありがとうございました。

いえいえ、驚いたのは私もなのです、まさかこんなに時間が経ってから反応が現れるとは。
でも、Azuriteさんの作品が素敵だからこそ、こうした出会いがあるのだと思います。
微力ながら橋渡しができて私としてもとても嬉しかったです。

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