『RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧』

RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧 (カドカワ銀のさじシリーズ)
荻原 規子
4048739522


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いただいて読了。


山奥で大切に育てられた少女が、自分の巫女体質や周囲の与えるさだめを知らされ、現状と向かいあいつつ、すこしずつ成長していく様を描く、現代ファンタジーシリーズ第二巻。


山伏たちが切り札として大切に守り育ててきた憑坐だった鈴原泉水子は、みずからの置かれた状況や自分の力を受け入れるため、東京の鳳城学園に入学する。すでに転入していた山伏修行中の相良深行と再会し、あらためてかれの如才なさと頭の良さ、自分に対する冷淡さに気づいた泉水子は落ち込むが、寮で同室となった印象的な少女・宗田真響とその弟・真夏と親しくなり、なんとか新しい環境になじめそうだと感じていた。しかし、新学期が始まったとたん、泉水子はクラスにどうしてもきちんと見ることのできない、いるだけで恐ろしいと感じる存在が混じっていることに気づいて恐慌に陥る。




泉水子のために保護者たちが薦めた学校は、ふつうの学校ではありませんでした!

一気に読んでしまいました。
面白かったです。

長く豊かな髪を三つ編みにしておさげにした泉水子は、自分がその髪型でいなければならない理由を知って、もっといろんなことを知らなければと決心。

勇気をかき集めてようやく東京までやってきましたが、当然いろんな出来事に見舞われます。

この学校、どこかがへんなのです。

中等部から高等部への選抜はかなり厳しいらしいのに、高等部からの転入組には無試験で入る人間がけっこういるらしい。
そもそも泉水子本人がそうやって入学した訳なのですが、その理由はなんなのか。

さらに、学校内での勢力争いが熾烈であるもよう。
先に転入していた深行の判断からすると、この学校は何かの意図を持って生徒を集めているらしい。
そして、かれらは泉水子たちのようになんらかの異能を持っている可能性がある。

というわけで、泉水子は新たな生活を送る上にさらにやっかいないろいろにも対処しなければならなくなります。

その過程で、あらたな登場人物とあらたな交友が生まれて、泉水子もすこしずつ、意識的にも無意識的にも変化していきます。

立派な成長小説ですねえ。

ストーリーはだんだん伝奇もののような様相を呈してきていて、山伏だけじゃなく陰陽師や忍者、ついには歌舞伎役者までご登場。

かれらのすべてが歴史的に日本中を放浪してきた非人・異形であることに私は大いに惹かれます。

しかし、人類の滅亡とか未来からのなにかがどうとかいう話に、これらの伝統的な遊行者たちがどうかかわるのかは不明です。というか、これがでてくるたびに違和感に襲われます。

この話、いったいどうなっていくんだろう……?
ちと不安……。

泉水子の話としては、あいかわらずツンツンな深行くんとの関係が楽しかったです。

この巻、なんか雰囲気的に馴染みがあるなあと思ったら、同著者の『西の善き魔女』の第二巻にそっくり、なのでした。

あちらを読んだ時にはいきなりの女子校展開に吃驚仰天したのですが、今回は舞台が現代日本だし、腐女子は出てこないし女装もない(女子校じゃないからね;)ので、それほど驚きはしませんでした。生徒たちが影でいろんな勢力に別れて腹の探り合いをしていたり、敵対したり、とっても忙しいなあ。まあ、そこが面白かったんですけどね。

もうすぐ第三巻が出るらしいと聞いて、あわてて読みましたが、つづきがとても気になります。

泉水子と深行くんの最後のシーンがすごく楽しかったですw


追記。
あとで思い出しました、ないのは女装じゃなくて性別詐称です。
すみません(汗。

こちらは開幕編。

RDG レッドデータガール はじめてのお使い (銀のさじ)
荻原 規子
4048738496

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