『おおきく振りかぶって 14』

おおきく振りかぶって(14) (アフタヌーンKC)
ひぐち アサ
4063106667


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借りて読了。

心理描写のこまやかさと日常感覚のリアルさが楽しい、高校野球マンガ。シリーズ第十四巻。

夏の甲子園予選、埼玉大会の五回戦、対美丞大狭山戦の完結編です。

前巻でなにが起こったかをかなり忘れて読み始めたりしたので、ちょっと?な感じでしたが、なんとか入りこむことができました。

そか、美丞は阿部君を標的にしてきたんでしたね。
そして、西浦は窮地に追い込まれた。

この日常の中で体験できうる限りの非日常における緊張感。
これが若者にはものすごくよい体験になるのだなあと、しみじみする展開でした。
たったの一試合、それも数イニングかのなかで、かれらの成長していく姿がまぶしかったです。

とくにレンレン。
あれだけ無自覚に阿部君に寄りかかっていたレンレンの変化には大きく目を瞠りました。
ビビリなのは変わらずですが、阿部君も深い教訓を得たことだし、このバッテリーはこれから成長しますね。

ゲーム展開的にもリアリティーを損なうことのない結末で、ああよかったと思いました。

にしても、いやなのは美丞のコーチ、中沢呂佳くんです。
自分ばかりでなく本来みちびくべき選手たちの未来を傷つける、そんな行為になにがかれを駆り立てるのでしょう。

かれがこれからどんなことになっても自業自得ですが、かれを信頼しているたくさんの人びとが傷つくことになるだろうと思うと、悔しくてなりません。

このエピソードはこの話にどうしても必要なものなのかなあ……ものすごく気分が悪いので早く決着して欲しいです。

ところで来月にははやくも次巻が出る模様。
なにかの理由により単行本化がせき止められていたようですが、これで自然な流れになってくれればいいなと思います。

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