『魔法の使徒 下 最後の魔法使者 第一部』

魔法の使徒下 (最後の魔法使者第1部) (創元推理文庫)
マーセデス・ラッキー 細美 瑤子
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読了。

異世界のヴァルデマール王国を中心にした歴史ファンタジーシリーズ。「最後の魔法使徒」三部作の第一部下巻。

上巻のネタバレになるのであらすじは書きません。あしからず。

幸福の頂点からどん底へと急転直下のダイビング。
ヴァニエルの不幸の連鎖は留まることを知らないようです。

ドラマティックな展開を、とどこおることなくするすると読ませるラッキー節。
読み手はただひたすらキャラクターたちの喜怒哀楽に身を委ねていればいい。
なんにも考えずにドキドキわくわくしていればいいので、とってもらくちんな読書でした。

わたしが心をときめかせたのは、ク=トレヴァの〈鷹の兄弟〉の登場です。
絶体絶命のピンチで助けを求めたヴァニエルの伯母であり使者でもあるサヴィルの要請に応えてあらわれたかれらの、なんと頼もしいこと。

かれらの施す癒しの色彩豊かで音楽的な描写に感動しました。
このシーンが今回一番のお気に入りになりました。

個人的な好みからいうと、お喋りがいささかうるさく、キャラクターとの距離が近すぎ、空間があまり感じられず、まずストーリーありきでキャラクターの掘り下げがいまひとつな感じですが、これはおそらく私の嗜好が変化したせい。

いろとりどりで饒舌な文章と、軽快な台詞の応酬。
波瀾万丈でありながらラストはハッピーな物語を、気楽に読みたいときにむいた本だなあと感じた次第です。

つまりわたしは今、そういう気分じゃなかったということですね。

上巻はこちらです。

魔法の使徒上 (最後の魔法使者第1部) (創元推理文庫)
マーセデス・ラッキー 細美 瑤子
4488577121

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