『橋ものがたり』

橋ものがたり (新潮文庫)
藤沢 周平
4101247056


[Amazon]

読了。

江戸の橋をからめてつづられる人情時代小説。短篇集。

収録作品は以下の通りです。


約束
小ぬか雨
思い違い
赤い夕日
小さな橋で
氷雨降る
殺すな
まぼろしの橋
吹く風は秋
川霧

解説 井上ひさし




男と女、親と子、過去と現在が交錯する、しみじみとした味わいの短篇集です。

一番多いのが男女の出会い、あるいは別れかな。
刃傷沙汰になるような凄絶なものから、ほのぼのとしたもの、苦い味を残しつつも情景にとけてにじんでゆくようなもの、といろいろです。

が、適度な距離感を置き、つつこみこむようなぬくもりがあるため、おおよそ読後にはしみじみとしたものが残りました。

極上の人情時代小説集だと思います。

よいなあ……と読み続けましたが、もとよりフツーの話がそれほど得意というわけではないわたしはそれが延々とつづくと、途中で「ここでなにか出てきてくれないかなあ、フツーじゃないものが」と思ってしまうので困りました。

天狗の話のように適度に異状現象が入ってくれると興味が持続するのだけど(汗。

Comment

Comment Form

管理者にだけ表示を許可する

Trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)