『魔使いの過ち 上』

魔使いの過ち 上 (創元ブックランド) (sogen bookland)
ジョゼフ・ディレイニー 金原 瑞人
4488019730


[Amazon]


読了。

中世イングランドぽい世界で、七番目の息子の七番目の息子トムが魔使いの弟子となって邪悪な魔と戦い成長していくさまを、美化せず日常的に描くファンタジー。シリーズ第五作。

だんだんあらすじがネタバレになっていく状況になってきたので、かいつまんで。

セカンドサイトを持つ少年トムは、魔使いのグレゴリーじいさんの弟子となり、魔のものと戦いながら魔使いとなる訓練を受けていた。邪悪な魔女たちが復活させてしまった魔王は、なぜかトムを狙っている。早急にトムを強く成長させなければと感じたグレゴリーは、かつての弟子・魔使いアークライトにトムを託すことにする。

ということで、今回はかなり癖のあるアークライトに弟子入りしたトムの奮戦記です。

アークライトはグレゴリーとはかなり異なる信条をもつ魔使いで、肉体派のスパルタ野郎です。しかもアル中。暗い過去を背負っていますが弟子に理不尽な態度をとりがちなのでトムは始終ムッとし続けています。

しかしこれだけ痛めつけられても好奇心を抑えられない、懲りないトムです。毎回痛い目に遭ってるのにねえ。

魔王の復活で魔のものが活性化しているところに、人間界では戦争が引きつづいている模様で治安が悪化しています。

アークライトと軍人たちのおかげで、これまでになく暴力沙汰の多い展開になってました。うーむ。

読んでいて楽しかったのは。アークライトが居を構える水辺の環境。そこに棲まう魔のものたちのディテールが、つめたくて寒くて湿気てて、絶対に行きたくはないけれど読むぶんには最高でした。

それと、アークライトの飼い犬たち。トゥースとクロウの二頭のウルフハウンドvはもっと活躍して欲しかった。

離ればなれになったアリスとのいろいろとあぶなかしい関係は、これからの見所になりそうです。

ところでタイトルの「過ち」って何を指しているのかなと悩みます。アークライトを見ているとすべてが過ちって気がしてくるんです(苦笑。

ともかく、こんなところで区切るなー! というところで上巻は終わり。
はやく下巻が届いて欲しいです!


つづきはこちら。

魔使いの過ち 下 (創元ブックランド) (sogen bookland)
ジョゼフ・ディレイニー 金原 瑞人
4488019749



シリーズ開幕編はこちら。

魔使いの弟子 (sogen bookland)
ジョゼフ ディレイニー 佐竹 美保
4488019528

Comment

Comment Form

管理者にだけ表示を許可する

Trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)