『ピアノの森 18』

ピアノの森(18) (モーニング KC)
一色 まこと
4063729176



借りて読了。

社会の最下層に生まれ育ちながらも希有なピアノの才をもってひとびとを魅了する少年と、かれをめぐるひとびとの音楽ドラマコミック。シリーズ第十八巻。

ショパン・コンクール二次審査、その二。
パン・ウェイくんが圧巻だった前巻ですが、この巻は雨宮君の物語でした。
アダムスキが残した言葉が雨宮君にどれだけ響いたか、それによってうながされた劇的な変化に、周囲のみならず雨宮君本人が驚きと感動をうける、その瞬間のすばらしさにじーんときました。

これでもう、雨宮君はカイの呪縛から解き放たれてもいいと思う。
のですが、一抹の不安は雨宮君のお父上ですね。
お父上はいまだに阿字野先生のピアノに縛られているんだなあ。

息子は息子の道を歩んで欲しいとおもいつつ、どうしてもライバルに打ち勝ちたい、自分が駄目なら息子によってでも。
これはもう呪い以外の何物でもない。それも阿字野先生によってかけられたものではない、お父上自身がみずからにかけているもののように思えました。

うーむ。
阿字野先生が知る人ぞ知る伝説になってしまったことが、不幸の始まりだったんでしょうねえ。

しかし、カイにも不吉をほのめかすなにか隠されているような気がしてならないのが、不安を煽ります。

もし、ショパン・コンクールを最後にカイがピアノを弾けなくなってしまったとしたら。

そんなことを考えては、いやいやと首をふるわたしでした。

よけいなことを考えて怖いからどんどん先に進んで欲しいんですが、ピアノの音色を絵によって描き出すていねいな演出がすてきな話なので、それは無理だろうな。

二次審査のカイの出番を待ってどきどきしています。


シリーズ開幕編はこちら。
ピアノの森 1 (モーニングKC (1429))
一色 まこと
4063724298

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