『薔薇の戴冠 クラシカルロマン』

薔薇の戴冠 クラシカルロマン (ルルル文庫)
華宮 らら 石据 カチル
4094521208


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いただいて読了。

十九世紀のヨーロッパ風異世界を舞台にした、ひとりの少女が女王になるまでの試練を描いた王室ロマン、少女向け。


地方領主カメリアパルクの養い子として、領主のあとつぎリュウウールの花嫁候補と目されていた少女、エタンセル。ところがある日、彼女の元に王家からの使者がやってくる。じつは彼女はヴィクトワール国王の庶子であり、王は彼女を王位継承者に指名したというのだ。豊かな国力と宥和政策で平和を維持するヴィクトワール王国は、大陸でも有数の強国だ。病の篤い国王の願いを受けたエティは、みずからの意志で王都グランシエルの王宮へと向かう。そこには若き貴族ラトリエ卿が補佐官として待ち受けていた。短期間でエティを女王に仕立て上げる命を王妃より受けたルシアン・フィン・ラトリエは、エティにつねに厳しく接する。こうしてエティの多難な日々が始まった。




前作『ルチア』で上質の少女小説を書かれた作者さんの第二作。

今回もまた異世界歴史ものふうなすてきな王室少女小説になってました。
しかも、今回はラブ成分が大幅増量ですv

それでいて、西欧の一王室の話だといってもおかしくないようなリアリティーとディテールをそなえた、手堅いお話だなあと思いました。
読む直前に某公共放送で王妃や女王のドキュメンタリーをいくつか見ていたんですが、それらを少女小説仕立てにしたらこんなふうになるんじゃないかなーと感じられるほど、物語自体にリアリティーがあるんですよ。少女の歩む世界がきちんと歴史的な背景を持っていることが感じられるのです。

とくにエリザベス一世と二世の実話が、いろいろと重なって見えました。

美しく賢く、前向きな少女エティは、厳しい運命に翻弄されながらも確実に自分の道を進んでいく。

そしてどうしても苦みをおびてしまう現実と異なり、乙女の夢は厳しい過程を乗り越えた末にしあわせに実現するのですv

故郷カメリアパルクの幼なじみ穏やかなリュウウールと厳しく冷たい美貌の補佐官フィン。
ふたりの男性とのロマンス要素もほんのりと楽しめて(乙女向けなのでどろどろした三角関係にはならない)、とても充実して楽しめた一冊でした。

ちなみにわたしは補佐官派ーv

そしてわたしの記憶からはすっかり抜け落ちてますが、前作と重複する登場人物も出てきているそうです。えーと、もしかしてあの工作員みたいな人はエティの○○だったのかしら?

というわけなのでそちらも読むとより幸せになれそうです。

前作はこちら。
ルチア―クラシカルロマン (ルルル文庫)
華宮 らら 石据 カチル
4094520902

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