『さよならピアノソナタ 3』

さよならピアノソナタ〈3〉 (電撃文庫)
杉井 光 植田 亮
4048671820


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読了。

右手の動かなくなった天才ピアニストの少女と音楽評論家の父を持つが演奏の才はない少年の恋と成長を、にぎやかな高校生活とともに描く、青春音楽小説。シリーズ第三巻。

二巻を読んだあとつづきをすぐに予約しようとしたのですが、図書館に三巻がなかったので頓挫しました。当時は四巻と完結編なのか番外編なのかはわからないけどそのつづきはあったけど、今はどうなっているかわかりません。

とにかく、もうつづきは読めないかなと諦めていたところ、皆様のおかげでギフト券をいただき、こうして購入することができました。ありがとうございます。

というわけで、つづきです!

スピーディーな展開の中で心のひだを描く繊細な言葉づかい、おなじくらい鮮烈で彩り豊かな音がこころに響きわたる、じつに音楽が大切に扱われている小説です。

クラシック、ロックが中心の、描写だけでなくたしかな知識に支えられた蘊蓄も楽しい。
そして、奏でられる音楽が登場人物たちの存在に欠かせない背景をもたらしているところも素晴らしいです。

ていねいなのに冗長なところはまったくなく、もうすこしここにこの瞬間に留まっていたいという願いを裁ち切り、余韻でもってどんどん先へとつなげていくあたりも憎いなあと思いました。
次から次へとイベントがつづく賑やかな高校生活のテンション高い雰囲気は、感情的な高まりも呼び寄せている感じですね。

それにしても主人公のナオくん……きみは鈍すぎだ!!
真冬とナオのじれじれ関係は、一方的にかれが作り出しているといっても過言ではないでしょう。

いくら真冬の側に突然現れたヴァイオリンの天才児ジュリアン君に動揺してるからといって、どこからどう見ても真冬の思いは見え見えだと思うんだが。それだけナオくんの自己評価が低いってことなのか。

とにかく、若人のジレンマと、それに響き合う音楽が、読んでいてたいそう楽しかったです。

つづきも一緒に購入しましたので、これから読みます。
とっても小規模ですが、大人買いってストレス発散になりますねw

シリーズのつづきはこちら。
さよならピアノソナタ〈4〉 (電撃文庫)
杉井 光 植田 亮
4048674293


開幕編はこちら。
さよならピアノソナタ (電撃文庫)
杉井 光 植田 亮
484024071X

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