『風の王国 水面の花』

風の王国 水面の花 (コバルト文庫)
毛利 志生子 増田 メグミ
4086013835


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いただいて読了。

吐蕃国王に嫁いだ唐の公主の波瀾万丈の生を描く、少女向け歴史小説。シリーズ二十冊目は番外編でした。

まだクンソン・クンツェンが生きていた頃、翠蘭が嫁いで一年ほどが経過したところでの、地方領主家での陰謀劇という、翠蘭とリジムがラブラブな頃の一エピソードです。

ミステリ仕立てで登場人物の背景も掘り下げてあり、サスペンスフルな後半の展開もとても作者さんらしいお話でした。

が、本編が劇的な展開をみせていて、この後どうなるの~ってところで中断しているので、わたしはいまさら過去の話……な気持ちです。

ヒロイン翠蘭の前向きな努力にも、ふさわしくない気がするし。

もしかして、レーベルのターゲット読者に、あの激動の歴史小説展開は受け入れられないということなんでしょうか。つまり、売れない?

だとしたら、なんと不幸なことでしょう。
このままだとつづきはもう読めないのかな、などと悲観的になってしまいます。

レーベルを移して出したり、できないのかな。
コバルトの作家さんがそのまま移行できるようなレーベルが、集英社にはないものな。

話自体はおもしろかったのに、そんなこんなであんまり後味がよろしくなかったのが残念でした。


シリーズ開幕編はこちら。
風の王国 (コバルト文庫)
毛利 志生子 増田 メグミ
4086004356


思えば開始当初は、ラブラブ歴史ロマンって感じでした。
でも、おもしろくなるのはやっぱりクンソン・クンツェンの死後なのですよね。シリアスハードで切なくて。

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