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『ミストスピリット 霧のうつし身 1 遺されし力』

ミストスピリット―霧のうつし身〈1〉遺されし力 (ハヤカワ文庫FT)
ブランドン サンダースン Brandon Sanderson
4150205094


[Amazon]

読了。


降灰と霧のただよう薄暗い世界で、合金術をあやつり驚異的な力を発揮するする少女とその仲間たちの自由への戦いを描く、異世界戦乱アクションファンタジーシリーズ。『ミストボーン』のつづき。


人間を貴族と被支配民スカーとに分けて長らく君臨してきた〈終の帝国〉の支配は、不死と思われていた支配王の死によって集結した。王都ルサデルを含む中央領の王となったのは、理想に燃える貴族の若者エレンド。しかし、ひとびとに平等な社会を願うかれの構想は、厳しい現実の前にことごとく頓挫していった。エレンドの安全を守るために奔走していた〈霧の落とし子〉のヴィンは、おなじ〈霧の落とし子〉の刺客との対決に最後のアティウムを使ってしまう。アティウムは〈霧の落とし子〉最大の武器となる合金だが、噂に反し支配王のもとにはほとんど残されていなかったのだ。そしていま、不安定なルサデルの前にはルサデルの利権とアティウムを狙うエレンドの父親・ヴェンチャー卿の大軍勢が現れた。いっぽう、隠された知識をひとびとに分け与えたいという理想のために南へと身を投じていた〈たもちびと〉のセイズドは、支配王の重大な遺物を発見する。




とっても、面白かった!

第一部『ミストボーン』であいなった革命後、混乱する社会をなんとか正しい方向へ向かわせようとするエレンドたち。
懸命なエレンドを守りたいと身を削るヴィン。

なのに不審な〈霧の落とし子〉の登場に頼みのアティウムを使い切り、不安と焦燥に駆られるヴィンの心中をエレンドは解さない。

そしてヴィンは次第に自分は本当にここにいていいのかと考え出してしまいます。
〈霧の落とし子〉は人間とは相容れないのではないか、と。

そんなヴィンの葛藤と同時進行で、ルサデルを包囲しようとするエレンドの父親の軍勢が迫り、ルサデルの議会は対抗策の決定に紛糾つづき。

さらには、人の身体を食べて擬態するカンドラのスパイが仲間内に入りこんでしまったり、王としての自分に自信が持てずに焦りを感じているエレンドにも新たな展開が。

緊張つづきの緊密な展開のなかで、ヴィンと〈霧の落とし子〉のスピード感あふれる合金使い同士の戦いが、あたかも映像のように繰り広げられるのが圧巻でした。

アクションも、人間関係も、青少年の心理的な葛藤も、異なる陣営の駆け引きも、さらには支配王の謎に、霧の謎、異民族の生態と、この一冊に収められた内容の濃密なことには感嘆します。

すごいなあ。
こんなにいろいろと書いてあるのにぜんぜん説明じみてないし、前作を忘れかけた読み手(つまりわたし)にもすんなりと登場人物たちが思い出せるようになってるし、なのに話はずっと疾走してる。

もう、続きが読みたくてしかたありません。
なにより、セイズドの発見した物の中身が知りたくて知りたくて、地団駄踏みそうです。

や、無理すればすぐに読めるんですけど……読めるんですけど。
今月分の本代はもう使い切っちゃったんだよなー。
それにここから買い始めるというのもなんか締まりがないし。

とりあえず、図書館に祈りを送っておこう。
はやく来い、はやく来い、ミストスピリット第二巻~。←呪いのようだ。

つづきはこちら。
ミストスピリット 2試されし王 (ハヤカワ文庫FT)
ブランドン・ サンダースン Brandon Sanderson 駒田 絹
4150205124


シリーズ開幕編はこちら。
ミストボーン―霧の落とし子〈1〉灰色の帝国 (ハヤカワ文庫FT)
ブランドン サンダースン Brandon Sanderson
4150204950

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