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『銃姫 10 ~Little Recurring circle~』

銃姫 10 (MF文庫J た 4-10)
高殿 円 エナミ カツミ
4840131317


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読了。

魔法と科学技術が混在する近代風異世界戦乱ファンタジー、シリーズ第十巻。


版図を強引に拡大しようとするスラファトに対抗するチャンドラースの勢力は、圧倒的な武力の前に潰え去っていった。チャンドラースの息子ホラスとともに生きのびたセドリックも、闇のアルティメットであるかれを葬り去ろうとするスラファトの執念に追い詰められる。五万の兵士に取り囲まれて進退窮まったセドリックは、スラファトの竜王と彼に捕らえられたアンブローシアの見守る前で、ついにデスパニックの危険を冒してじぶんの力を解放した。




うーん……熱い物語ですねえ……。
久しぶりに読んだので固有名詞がかなり記憶の彼方で、人物関係もおぼろでしたが、テンションの高い文章の勢いにまきこまれるように読み切りました。

ものすごいクライマックスでものすごく人死にが出た巻ですが、とっても前向きな気分になってしまって、いいのかなこれで。文字通り芥子粒のように潰されてったスラファト兵士の皆さんに申し訳ないような気持ちになりました。

死があるから生が輝く。すべてはひとつに繋がっている輪。
生きる目的は自分が見いだす神。そのために努力しそのために死のうとも、悔いのないようにつとめるのが生きること。

ひとつひとつが決めゼリフのような言葉たちに、そういやこういう作風だったわねえと思いましたが、しばらくぶりだったので新鮮でした。

調べてみたら九巻を読んでからほぼ一年が経ってました。

常套句の多使用とほんのときたま不安を感じる文章が気になりますが、それを補ってあまりある情熱が吹きだすようにつたわってきて、ふるえました。

契機は、そもそもセドリックの旅の発端となったオリヴァントとの邂逅でしょうか。このふたりのシーンはとてもとても感動的だったです。

設定のあれこれの種明かしが矢継ぎ早におこなわれるのと同時進行で、セドリックの成長が描かれていく後半は、怒濤の前半とはうってかわったしみじみとした味わい。

シリーズ全体の謎である銃姫についてはなんだかよくわからない(=判明してもそこに意味があるのかな)気持ちなのだけど、物語の結末はとっても気になります。

完結編はこの十巻に引きつづいて刊行されたようで、購入なさったかたはすぐさま読まれたのでしょうが、わたしはそういうわけにはいかないので悶えつつまたつづきを待つことにいたします。

早い到着を切に望む。


つづきの完結編。

銃姫 11 (MF文庫J た)
高殿 円 エナミ カツミ
4840131325

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