『コップクラフト Dragnet Mirage Reloaded』
コップクラフト (ガガガ文庫)
賀東 招二 村田 蓮爾

[Amazon]
いただいて読了。
魔法の支配する異世界とゲートで繋がってしまった地球を舞台に、兵士あがりの刑事と少女騎士の活躍を描く、SF刑事アクションファンタジー。シリーズ開幕編。
竹書房ゼータ文庫から出ていた『ドラグネットミラージュ』のリニューアル版だそうです。
ベトナム帰還兵みたいな日系刑事ケイ・マトバ(けどまだ若い)と、成人していると言い張るけどどう見ても子どもな少女騎士ティラナ・エグゼティリカの、差別と偏見に満ちた出会い編です。
最初の印象が最悪なのはお約束w
事件を捜査するうちに、喧嘩をしつつ相互理解が深まっていき、相手の技量に感心したり、信念に共感したり、いろいろしたすえに最後は異文化への認識の深まりとともに互いに尊敬の念を抱くようになる……。
王道を行くストーリー展開がたいそうここちよい、上質の娯楽小説です。
また、この異世界と繋がってしまった地球、という設定が面白いです。
この物語の異世界は死後の世界ではなく、外国的なもの。
非常に異なる精神文化との接触によってひきおこされる摩擦や軋轢、それにともなって起きる犯罪や戦争等々が、じつにリアリティーをもって語られるあたり、設定作るの好きなんだろうなあと感じました。
それと、主人公が兵士あがりなので兵器の描写や戦闘のアクション展開に迫力があって、刑事物とはちと雰囲気が違いますね。きっと軍事関係が好きなんだろうなあ。
その軍事アクションに妖精や魔物の住む平ら異世界の設定が絡み合う。
まだ地球がたいらだったと信じていたころの人類の世界観を具現化したようなこのレト・セマーニは、思うに住人達の意志によってかなりの部分の物質が支配されている世界なのではないでしょうか。
ちょっと具体例を本文から抜き出してくる余裕がないのだけど、そんな印象を随所に受けました。
そして、フルメタのアルの存在が思い出されたw
妖精が強力な麻薬になるとかは、物質文明を極めた地球を象徴しているような。
そういえばフルメタの完結編を読んでから『虐殺器官』を読んで、おなじ軍事ものでものすごい落差を味わったのですが、この作者の楽天的な作風は読んで楽しい娯楽作品にたいそう相応しいものだと今回も思いました。
理屈抜きに面白かったです。
アクションにキレがあって、異文化接触が丁寧に描かれてて、さらにツンデレ少女もかわいいしv
雰囲気には外国ドラマなのかなー。あんまりそちら方面には詳しくないんですが、風紀係にバイスとルビがうってあると「マイアミ・バイス」を思い浮かべる世代ではあります。(それも見てたのは私じゃなくて家族でしたが)
個人的に難だったのは、マトバと読むと自動的に的場浩司氏を思い浮かべてしまうところでしょうか。
そこまで強面じゃない気がするんですけど……w
つづきもあるので読みたいと思います。
ところでタイトルにはどういう意味があるのかな。
ウィッチクラフトのクラフトから来てるのかな。
コップクラフト2 (ガガガ文庫)
賀東 招二 村田蓮爾

賀東 招二 村田 蓮爾

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いただいて読了。
魔法の支配する異世界とゲートで繋がってしまった地球を舞台に、兵士あがりの刑事と少女騎士の活躍を描く、SF刑事アクションファンタジー。シリーズ開幕編。
竹書房ゼータ文庫から出ていた『ドラグネットミラージュ』のリニューアル版だそうです。
ベトナム帰還兵みたいな日系刑事ケイ・マトバ(けどまだ若い)と、成人していると言い張るけどどう見ても子どもな少女騎士ティラナ・エグゼティリカの、差別と偏見に満ちた出会い編です。
最初の印象が最悪なのはお約束w
事件を捜査するうちに、喧嘩をしつつ相互理解が深まっていき、相手の技量に感心したり、信念に共感したり、いろいろしたすえに最後は異文化への認識の深まりとともに互いに尊敬の念を抱くようになる……。
王道を行くストーリー展開がたいそうここちよい、上質の娯楽小説です。
また、この異世界と繋がってしまった地球、という設定が面白いです。
この物語の異世界は死後の世界ではなく、外国的なもの。
非常に異なる精神文化との接触によってひきおこされる摩擦や軋轢、それにともなって起きる犯罪や戦争等々が、じつにリアリティーをもって語られるあたり、設定作るの好きなんだろうなあと感じました。
それと、主人公が兵士あがりなので兵器の描写や戦闘のアクション展開に迫力があって、刑事物とはちと雰囲気が違いますね。きっと軍事関係が好きなんだろうなあ。
その軍事アクションに妖精や魔物の住む平ら異世界の設定が絡み合う。
まだ地球がたいらだったと信じていたころの人類の世界観を具現化したようなこのレト・セマーニは、思うに住人達の意志によってかなりの部分の物質が支配されている世界なのではないでしょうか。
ちょっと具体例を本文から抜き出してくる余裕がないのだけど、そんな印象を随所に受けました。
そして、フルメタのアルの存在が思い出されたw
妖精が強力な麻薬になるとかは、物質文明を極めた地球を象徴しているような。
そういえばフルメタの完結編を読んでから『虐殺器官』を読んで、おなじ軍事ものでものすごい落差を味わったのですが、この作者の楽天的な作風は読んで楽しい娯楽作品にたいそう相応しいものだと今回も思いました。
理屈抜きに面白かったです。
アクションにキレがあって、異文化接触が丁寧に描かれてて、さらにツンデレ少女もかわいいしv
雰囲気には外国ドラマなのかなー。あんまりそちら方面には詳しくないんですが、風紀係にバイスとルビがうってあると「マイアミ・バイス」を思い浮かべる世代ではあります。(それも見てたのは私じゃなくて家族でしたが)
個人的に難だったのは、マトバと読むと自動的に的場浩司氏を思い浮かべてしまうところでしょうか。
そこまで強面じゃない気がするんですけど……w
つづきもあるので読みたいと思います。
ところでタイトルにはどういう意味があるのかな。
ウィッチクラフトのクラフトから来てるのかな。
コップクラフト2 (ガガガ文庫)
賀東 招二 村田蓮爾

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