『大奥 6』

大奥 第6巻 (ジェッツコミックス)
よしなが ふみ
459214306X


借りて読了。

男女の役割が逆転した江戸時代を徳川将軍家の系譜を軸にえがく、歴史SFコミック。シリーズ第六巻。

五巻でつぎは吉宗に行くのか、と思ったのは先走りでした。すみません。

今回は綱吉の晩年。
跡継ぎ問題にうずまく思惑とかけひきがコワイです。
様々な立場の人間のゆれうごく心と妄念を描いて冴えわたる筆さばき。
どこまでも甘えを許さないシビアな展開に、心の中で何度も悲鳴をあげました。

綱吉の政治は責められるべきですが、彼女の支払った大きな犠牲を思うとやるせないです。
人間には向き不向きがあるけれど、世襲でつないでいく政権には資質を忖度する自由度がない場合がある。
綱吉は将軍の器ではなかったけれど、彼女なりに将軍としての人生をまっとうしたとはおもいます。

人としての魅力は十分すぎるほど備えた人でしたねえ。
側用人の吉保の秘めた思いにはふるえが来ましたでございます。

みな
上様に
恋をして
いるので
ござりまする…



綱吉の跡を継いだ家宣公はとてもできた方でいらしたのに、身体の弱さは治世者においては致命的な欠点なんだなと思いました。

三年間しかない家宣の治世ですが、後年の出来事のタネがいろいろとまかれている模様ですね。

わたしは大奥には無知なので「江島生島事件」といわれてもぽかーんですが、わかる方にはゾクゾクする展開なのかしら。

このシリーズ、こうやってずっと時代を下っていくのかなあ。
明治までやってくれちゃうのかなあ。
それはすごく大変なことだろうなあ。
そんなことになったら大河ドラマよりもスケール大きくなりますよ。
でもそこまで妄想できちゃうところが、この作者さんへの期待値の高さだなーと思います。


シリーズ開幕編はこちらです。
大奥 (第1巻) (JETS COMICS (4301))
よしなが ふみ
4592143019

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