『身代わり伯爵の決闘』

身代わり伯爵の決闘 (角川ビーンズ文庫)
清家 未森 ねぎし きょうこ
4044524041


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いただいて読了。

元気な女の子が兄の伯爵の身代わりになって大混乱を呼ぶ、近世ヨーロッパ風異世界ロマコメ。シリーズ第四巻。


パン屋の後継者争いに敗れたミレーユは、実家に帰りそびれてそのままアルテマリスの父親の元に留まりつづけていた。そんなある日、父親の母方の親戚だというリゼランドのグレンデル公爵がやってきた。かれは娘をアルテマリスの王太子に嫁がせようとして陰謀をしていた人物だったが、今度は第二王子を標的にしようとしていたのだ。絶対に正体を知られてはいけないとフレッドに言い含められたミレーユは、身を隠すためにリヒャルトとともに王宮へと向かう途中、画材屋の前で男たちに絡まれている少女を助けた。リヒャルトを見ていきなりかよわい娘を演じ始めたその少女は、なんとグレンデル公爵の娘シャルロットだった。




パン屋の娘の華麗なるかわしと絶妙な焦らしに、とんでもない早合点。
笑いの止まらないロマンスコメディーシリーズの第四巻です。

今回は、リゼランドからきたシャルロットのおかげで王太子の婚約者リディエンヌさまの意外な過去があきらかに。

シャルロットになぜか弱みを握られてしまったミレーユは、宝塚ばりの少女劇を上演するために奔走させられることになるのでした。

女優シャルロットの隠された恋に、夢見るツンデレ・セシリア王女のまったく隠れてない恋心、そして天然鈍感娘ミレーユと彼女に振りまわされるへたれリヒャルトの恋が、ひとつのイベントに重なりあい、ひびきあうさまが見事でした。

もちろん、メインはミレーユとリヒャルトなのですがw
何度もミレーユの呼吸が止まりそうになるまで攻め込むのに、最後には寸止めされて落とされるリヒャルトの心中如何ばかり……(苦笑。

リヒャルトの周辺は以前からシアランがらみでかなり不穏になってきているのですが、そのこともあって周囲から発破をかけられ通しなのに、けっきょくこうなってしまうのはそれだけミレーユが手強いのか、あるいはリヒャルトがヘタレなのか。

たぶんどっちもどっちなんでしょう。

最近ではミレーユに去られた後で自己嫌悪に疲労困憊しているリヒャルトを読むのが楽しみです。

それから、着ぐるみ愛好家ヴィルフリート王子の人知れぬ苦悩はようやくひとつの節目を迎えたようです。

義賊ランスロットことシアラン神官こと流しの劇団員ヒースが的確なことを言ってましたが、本人が自覚しないだけでミレーユってかなり男性に好かれてたんですねえ。パン屋の跡目争いに勝ったロイもそうだったし。

というわけなので、リヒャルトは自分の境遇とミレーユを掠われる不安とにひき裂かれつつあります。
リヒャルトが押し切れないのはきっとかわされることにどこかで安堵しているからだろうなと思いますが、どこまでそれで我慢できるのか。

リヒャルトのこれからがとっても楽しみになってきましたよ!
そうです、わたしはきっとサドw

つづきも手元にあるのですみやかに読みたいと思います。

身代わり伯爵の脱走 (角川ビーンズ文庫)
清家 未森 ねぎし きょうこ
404452405X


シリーズ開幕編はこちら。
身代わり伯爵の冒険 (角川ビーンズ文庫)
清家 未森 ねぎし きょうこ
4044524017

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