『身代わり伯爵の脱走』

身代わり伯爵の脱走 (角川ビーンズ文庫)
清家 未森 ねぎし きょうこ
404452405X


[Amazon]

いただいて読了。

元気で鈍感な女の子とヘタレ貴公子の恋を描く、近世ヨーロッパ風異世界ロマンスコメディー、陰謀付。シリーズ第五巻。



リゼランドのパン屋の娘ミレーユは、隣国アルテマリスのベルンハルト公爵の隠し子だった。ひょんなことから双子の兄フレデリックの身代わりをつとめたりしているうちに、ミレーユは兄の副官リヒャルトに微妙な想いを抱くようになっていた。リヒャルトはだれに想いを寄せているのか、自分は何を求められているのか。悩みを小麦粉にぶつけつづけて三日後、兄とともに王太子の呼び出しを受けたミレーユは、自分の存在が国内外にもれてしまい、シアラン公国の大公から政略結婚を申し込まれたことを知らされる。シアランとの関係を安定させたいアルテマリスの事情から、王太子ジークは、ミレーユに大公の求婚を拒否するなら自分の後宮にはいるようにと命じられる。




シアラン編の開幕です。
というほどのことはなかったかしら。
いままでのおさらいと種明かし、プラス大きな流れへの序章という感じでした。

つまり、いままでほのめかされてきたリヒャルトの個人的な歴史が白日の下に! というわけ。
かれが辛い過去を持っていることはこれまでも何度も示唆されてきましたが、ほんとにハードだったんですねえ。
とくに幾度か名前の出てきたサラ嬢の話にはわたしもかなり堪えました。

おかげでリヒャルトがヘタレな理由がよーくわかりましたよ。
これはミレーユから押さないとダメですねきっと。
なのに、ミレーユはいまだに思いを認めてないときた。

ここまで行動で表しながらそれでも気持ちを否定してしまうミレーユにも、それなりに過去がある模様で、それはそうなってしまうかもなあと納得。

その後の、ミレーユ母の気まずそうなのには同情しました。

で、タイトルどうりにミレーユは脱走してシアランに行きます。
これからは主な舞台はシアランに移るのでしょうか。

今回、個人的には白百合騎士団の守護霊と猫のお友達カインくんがお気にです。
ヴィルフリート王子はいちいちツボな怪演ありがとうございます、という気持ちw
男嫌いの女装マニアで魔女のルーディーの意外な出自には驚きました。
淡々とミレーユとリヒャルトをたきつけるコンフィールドのシルフレイア姫、万歳w

そして活躍度を増す義賊ランスロットこと奇術師こと神官のヒース。
なかなか手の内を明かさないかれは、いままでのフレッドやジークの役回りを演じてくれるのかなあと予想。

まだこれからの展開はわかりませんが(結末はだいたいわかってるけど(笑)どういう道筋を辿るのかが問題)、波乱の幕開けとなったシアラン編、今後に期待です。


身代わり伯爵の潜入 (角川ビーンズ文庫)
清家 未森 ねぎし きょうこ
4044524068

Comment

Comment Form

管理者にだけ表示を許可する

Trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)