『身代わり伯爵の告白』

身代わり伯爵の告白 (角川ビーンズ文庫)
清家 未森 ねぎし きょうこ
4044524106


[Amazon]

いただいて読了。

元気で鈍感な女の子とヘタレ貴公子の近世ヨーロッパ風異世界冒険ロマンスコメディー、十冊目。


シアラン編も佳境に入ったところで、以下のあらすじはこれまでのネタバレ含みです。


パン屋の娘ミレーユはじつはアルテマリスの公爵令嬢だった。兄の伯爵の身代わりを務めるうちに副官リヒャルトを無自覚な恋をするようになった彼女は、故郷シアランの大公を打倒しようとするリヒャルトの手助けをするためにシアラン騎士団に男として潜入し、公女エルミアーナと宝剣を救うことに成功する。危険を顧みない献身にリヒャルトはついに彼女に真情を告白するが、リヒャルトの侍者ルドヴィックの嘘を真に受けたミレーユは身を退くことを決意。ウォルター伯からの誘いに単身公都の王宮へと乗り込んでいく。




怒濤のクライマックス展開でした。

第五師団団長の紹介でついに王宮へと潜り込んだミレーユは、なぜか花嫁の身代わりの身代わりに。
これまでフレッド付きだった白百合騎士団のユーシスくん、リヒャルトの乳兄弟アンジェリカと共同戦線を張ることになります。

いっぽう、ミレーユの作戦にまんまとはまってしまったリヒャルトは、見当違いの方向を探索してミレーユを見失い、後悔の嵐のどん底に。

その間にも神殿の解放劇やらフレッドのウォルター伯裏側探索と、着々とストーリーは展開。

さらに第五師団の面々のミシェルの身元推理雑談、王太子禁断の愛発覚に懊悩する団長などのネタエピソードも満載です。

第五師団てはぐれ者の集まりなんじゃなくて鈍感うぶうぶ師団なんじゃなかろうか。
ミレーユの状況が悪化の一途を辿っているあいだになんて能天気なかたがたなんだろう(苦笑。

今回はあちこちでいろんなひとがいろんな告白をしてますが、いちばんインパクトが強かったのはリヒャルトの第五師団へのものでしょうね。「死ぬほど動揺している」リヒャルトの口走る赤裸々な真情にみなが度肝を抜かれるこのシーン、読んでいてニヤニヤが止まりませんでした。ニヤニヤしたくて何度も読み返してしまった、フフフw

二番目はアンジェリカので、これでリヒャルトが崩壊。

三番目は大公ギルフォードの誇大妄想告白。政争的にはこれが一番重要だったはずだけど、物語的にはそれほどでもなくスルーしてしまいました。

四番目がエルミアーナ姫の副長王子様発言。

本来ならばメインの筈のミレーユの告白ったら、あまりにも当然のことなので今さら聞いても何ともないよw

今回のお気には、先にも書いたけど動揺しまくり喋りまくるリヒャルトのシーン。
ロジオンに嫉妬するリヒャルトのシーン。
副長とロジオンに生ぬるく見守られてる第五師団団長のシーン。
ミレーユを嫌いだといったキリルと、ヒースの再会シーン。
第五師団壊滅シーン。
冒頭、ミレーユ母の「何やってんの、あの子たち」発言。

かなあ。

いつになくリヒャルト単独のシーンが多いです。わたしはかなりかれが好きなんだなあとあらためて思いました。好きなのは動揺しているかれなのは言うまでもありません。

ミレーユ本人の言動はたしかに面白くて可愛いけど、それに振りまわされる周囲の反応が何倍も楽しいなあと毎回思います。

設定と展開はぶっ飛んでて、ご都合主義もありますが、心理劇としてしっかりしているから安心して読めるのですね。

なんにも考えずにうふふあははと笑って楽しめるシリーズは、とても素敵だと思います。
心の癒しです。

というわけで、決意したリヒャルトはミレーユを救えるのか(救えるに決まってるけど、どうやって? どうなって?)。
ドキドキしながらつづきに参ります。


身代わり伯爵の誓約 (角川ビーンズ文庫)
清家 未森 ねぎし きょうこ
4044524114

Comment

Comment Form

管理者にだけ表示を許可する

Trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)