『身代わり伯爵の誓約』

身代わり伯爵の誓約 (角川ビーンズ文庫)
清家 未森 ねぎし きょうこ
4044524114


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いただいて読了。

元気で鈍感な女の子とヘタレ貴公子の、近世ヨーロッパ風冒険ロマンスコメディー。シリーズ十一冊目はシアラン篇完結編。

もうさすがにネタバレなしあらすじ書くのは不可能なので、やめておきます……。

おもしろかったあ!!!

わたしの好き度では『告白』の方が上ですが、クライマックスとしてすばらしい盛り上がりでした。
お約束エピソードをぞくぞくと盛り込みつつ、謎のふたつ名「ブリギッタの野獣」の意味も判明しましたし、スリルとサスペンスな逃亡劇やら大公との対決シーンやらと、リヒャルトの格好良さマックス。

ミレーユは記憶を失い泣きまくりながらも生来のしたたかさを忘れず、いろんなところで笑わせてくれます。

そんなふたりは、こんなところでこんなことしている状況か! という突っ込みはナシで糖度もマックス。

全編、娯楽作品ならではのサービス精神に満ちあふれていて、読んでいてたいそう心地よかったです。
周囲の人びともそれぞれにきちんと活躍(?)の場があるのも、嬉しかったです。

ああ、この一週間、このシリーズを読んで心がどれほど癒されたことか。
お約束をはずさない王道展開の心地よさを堪能させていただきました。
安心して楽しめるって、結構大切なことなんだなということが、歳をとってようやくわかってきたわたしですが、このシリーズはその心地よさが半端でなかったです。

心理劇としての筋が通ってるから、その他のところですこし無理があっても、しらけさせないんですね。

一番の象徴は、あまり表に出てこなかったけど公爵家に行ってから凄く苦労をしていたはずのフレッド。
ラスト付近のフレッドのシーンにはじわっときてしまいました。フレッドはこのシリーズの一番の功労者だと思います。

さて、大公位をめぐるシアランの政変はこれでいちおう落着しました。
でもシリーズはまだつづいている模様です。

つづきは読みたいような、読みたくないような……、いや読んだら面白いんだろうなと思うのですが、手元にないのでここでわたしもひとまず区切ります。

一気読みの楽しさを経験させてくれたSさんに、こころからの感謝を捧げます。


シリーズつづき。タイトルを見ると「誓約」のネタが割れてしまうというw

身代わり伯爵の花嫁修業 I 消えた結婚契約書 (角川ビーンズ文庫)
清家 未森 ねぎし きょうこ
4044524122


シリーズ開幕編はこちら。

身代わり伯爵の冒険 (角川ビーンズ文庫)
清家 未森 ねぎし きょうこ
4044524017

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