『銃姫 11 ~The strongest word in the world~』

銃姫 11 (MF文庫J た)
高殿 円 エナミ カツミ
4840131325


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読了。


魔法を銃で撃つ世界で少年少女とかれらをとりまく人びとの出会いや絆を描く、異世界戦争アクションファンタジー。シリーズ完結編。

ふわあ、終わった!

話の細部をほとんど忘れているというたいへんに質の悪い読者でしたが、それでもクライマックスへ向けて加速していく物語の怒濤の迫力はちゃんと味わったと思います。

大きな世界設定を最後にすぱんと明らかにしてしてくれて、おおお、そうだったのかあ! という驚きも味わいました。
ちょっと、銃姫というネーミングとの違和感は覚えましたが、そのへんは展開の華やかさとスペクタクル感にて帳消しになったかな。

とにかく、セドリックとスラファトの竜王との対決はものすごく映像的な迫力シーンの連続で映画で観たら凄いだろうなあと思わされました。

セドリックは成長したなーとおもいましたが、今回美味しかったのはオリヴァントかな。
前巻で明らかになった正体によって、かれの結末はあるていど予測できましたが、それでもかれが抱いていたセドリックへの思いが熱くて胸がじんとなりました←あ、要らぬ誤解を招きそうな表現(苦笑。

バシリス三兄弟のそれぞれも、ティモシーの大活躍も、バロットとかれらの配下たちも、群像劇ならではの悲喜こもごもで奥行きのある結末を迎えて、ああ、ひとつの時代が終わったんだなあと感慨に浸りました。

この作者さん、文章の疾走感と物語の力が半端ではないですね。
ちょっとご都合主義を感じる部分もないではないのですが、その力業にしてやられるというか、参りましたと白旗を揚げさせてしまう豪腕ぶりに感心します。

そしてそれまで克明に描いてきた主人公からちょっと距離を置いたラストの余韻ある終わり方がしみじみとよかったです。

エル姉ちゃんもしあわせになれたのね……w

セドリックがたどり着いた結論には、子供をもつ親の思いみたいなものを感じてしまいました。
それはラストに出てきた幼児の姿でつよく印象づけられました。

ひとは伝えていく生き物、言葉を持って、絆をむすんでいく生き物なんですね。

読後感のとてもよいお話でした。
面白かったです。


シリーズ開幕編。
カバー絵のアンブローシアがまだ幼いですv

銃姫〈1〉Gun Princess The Majesty (MF文庫J)
高殿 円 エナミ カツミ
4840110700

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