『ジェイミーの墓標 3 アウトランダー6』

ジェイミーの墓標 3 (ヴィレッジブックス F カ 3-6 アウトランダーシリーズ 6)
ダイアナ・ガバルドン 加藤 洋子
4863327137


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読了。

十八世紀スコットランドにタイムトリップした女性の波瀾万丈を描く、歴史冒険ロマンスシリーズ。第二部の完結編。


本文最後のページを読んで心の中で叫びました。
「終わってない!!!」

第二部が終わったら続きを読むかどうか決断しようと思っていたわたしをあざ笑うかのようなラスト。
もしかして、このシリーズって三部ずつで区切りなのでしょうか。
それならそうと、最初から書いておいてほしいな。
この裏切られた感をどうしてくれるんだ。むむむむむ。

お話はスコットランドにおけるジャコバイト派の反乱を中心に進みます。
読んでいて、フランスでの出来事はすっかり忘れ去りました。
ハイランダーたち視点から見た戦いの混乱する実態が、あんまりにもひどくて泣けてきます。
ただ、フランス宮廷とおなじくらいの分量しか割かれていないのが不満。

この話、フランスはほのめかすに留めてこちらをメインにしたほうがよかったんじゃないかとすら思いました。
クランたちのまとまりのなさとか、ボニー・プリンス・チャーリーの傲慢さ無謀さとか、どたばたじゃなくもうすこし丁寧に当事者目線で描いてもよかったんじゃないか。

両陣営でいい顔をして得だけとろうとした某人物の存在も、もうすこしはっきりと描いてくれてもよかったんじゃないかしら。

それと、けっきょく、クレアがしたかったのはフランクが生まれる素地を残して罪滅ぼしをすることで、歴史を改変することじゃなかった気がする。
ジェイミーのクランのことはジェイミーをその気にさせる口実だったような気がする。

そんなふうに感じてしまうのは、わたしがクレアにまったく共感できないからとは思いますが。
クレアに、ていうか、そもそも全体的に話の流れにうまく乗っていけてないんですよね。
なにが起きても唐突感がぬぐえない。
おお、こうなったのか、じゃなくて、なんでこうなるのってことが多すぎる。
人物たちがストーリーを進めるためにうごかされている、自立していないという感じがしてしまう。

歴史に関するスタンスが曖昧な気がするのも不満なんですよね。
歴史改変を掲げておきながらけっきょくものごとの周辺を右往左往してただけだったようなのも。
それでいて、ラスト近くでクレアが最もらしいことを言うのもなーと。

これはわたしがロマンス小説の文法に疎いからなのかな。
ロマンス小説という物がよくわからないので、SFやミステリやファンタジーの読み方で読んでしまってるのですが、そうするとすべてが場当たり的な感じがしてストレスがたまるようです。

というわけで、わたしには欧米ロマンス小説は合わない、ということがはっきりしたことが収穫でしょうか。

終わってない話がこのあとどうなるのかはとっても知りたいんですが、続きを読むとまたイライラしそうなんでやめておいたほうが無難かなーと思います。


わたしとちがってロマンス小説を楽しめる方のために、つづきはこちらです。

時の彼方の再会 1 (ヴィレッジブックス F カ 3-7 アウトランダーシリーズ 7)
ダイアナ・ガバルドン 加藤 洋子
4863327617

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