『Landreaall 16』

Landreaall 16 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
おがき ちか
4758055041


借りて読了。

王位継承権を持つ若者を中心とした異世界群像劇ファンタジー。シリーズ第十六巻。

新刊が出るというのであわてて借りてみたらまだ新刊は出ておらず、読んでないと思ってた分(十三から十五巻)も既読だったという、おまぬけ展開を演じてしまいました。

まー、どうせ以前の分は全部忘れてるからおさらいできてよかったです。

アトルニア王国前王の甥かなんかの父親のおかげで王位継承権をもってるだけじゃなく、不思議な魅力を持つDXが、王を推挙する玉階と出会ったり、王都のアカデミーに留学したり、そこでいろいろな人と出会ったりして、いろいろと学んでいく物語……でしたよね?

この巻では、主人公DXが物語世界の過去においてかなり重要な秘密を父親からしらされるのがメインイベントでした。

つまり、アトルニアは王国なのになにゆえ現在は国王不在なのか、という謎の肝部分です。

過去の悲惨なあれこれを体現するひとりの玉階クエンティンの登場からの流れでしたが、王とは何か、という根源的な問いを突きつけるような内容の話になりまして、ううむ、深いなーと思いました。

人心をひとつにまとめる旗印のちからと責任、は、スピンドルの襲撃でイオンちゃんがはからずも担わされてその重みに悲鳴をあげたものですが、その重みを私欲にまかせて行使しつづけたのが前王で。

そのことをすでにあるていど理解していて、そんな制御の難しい物はいらないと逃げていたのがDX。

でも、その旗印のおかげで救われる人びとがいて、国をよい方向にむかわせることに必要ならば、そしてそれが自分はできて自分がやる必要があるとおもったら。

もしかしたら、という部分が生まれてきているのが今の状況かなーと思いました。

しかし、このマンガ、ほんとうにさりげなく台詞が深いですよね。
マンガは映像として見ているらしいわたしは、なかなかイオンちゃんの悩みの理由がわからなくて、再々読だったらしい今回でようやく理解にたどり着きました(大汗。

それで、このマンガは基本的に台詞劇、なのかもしれないなーと思いいたった次第です。

DXの同級生たちのぽんぽんとされるやりとりとかを読んでいると、わやわやした雰囲気にまぎれて結構きわどい応酬をしてる。

その緊張感がだらっと絵だけを見ているわたしにはなかなか伝わってこないらしいです。

そしてもどかしいのは、人と人との関係が密な分、物語世界に空間的ひろがりがあまり感じられないようなところ。

一国に一頭の龍がいるという設定で、それなりの地理的な設定も出てきてるんだけど、なんとなく人間の人間による人間の話だなーと、魔法はけっこう道具っぽいあつかいかな。

さりげない言い回しに英語のルビがつくので、この世界は英語が話されているか、話されていた過去があるんだなーとか、リドの国では漢字が使われてるらしいけど、会話は何語なんだろうとか、いろいろと余計なことを思いつつ読んでました。

こうして想像を膨らませられるたくさんの隠された設定が、すべて明らかになることはないんだろうけれども、個人的に勝手に楽しませてもらってます。

さて、この次は最新の十七巻ですね。
いつ読めるかわからないけど、楽しみにしています。


すでに刊行されてる最新刊。

Landreaall 17巻 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
おがき ちか
4758055610



シリーズ開幕編。

Landreaall 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
おがき ちか
4758050260

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