『恋のドレスと月の降る城 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』

ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 恋のドレスと月の降る城 (コバルト文庫)
青木 祐子 あき
4086014130


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いただいて読了。

ヴィクトリア朝のイギリスを舞台に仕立屋の少女と公爵の跡継ぎの恋を描く、時代ミステリロマンス。シリーズ二十冊目。

シャーロックへの想いを振りきり、母親リンダのもとに走ったクリス。母親の愛人ヒューバート・クラインのマクダフ城に連れてゆかれたクリスは、ドレス作りのために軟禁された。母親がなぜ闇のドレス“夜想”を作り続けていたかを知ったクリスは、母のためにコルベールのドレスをつくろうと決意する。だがクラインの腹心ギルレイはクリスにヒューバートとコルベールの娘リコのドレスをつくるように命じるのだった。いっぽう、クリスを連れ去られたシャーロックは、かねて闇のドレスの調査を依頼していた友人ケネスと父親に使われていたジャレッドとともにクリス救出のために動きだしていた。




闇のドレス一味の正体があきらかになる一冊。
これまでの心理サスペンスに派手なアクションがつけ加わって、うわ、これが恋ドレなんですか、という感じの展開になりました。

えーと、結論から言うとちょっと肩透かしだったかも。
闇のドレス一味の正体と目的が現実的に思えなかった。そのことをほのめかす伏線がいままでにあったのかもしれませんが、わたしの記憶には残ってなかったんで;

闇のドレス一味の頭って、クライン卿じゃなかったのね。クライン卿に忠誠を誓うギルレイがクライン卿のために強引に行動してたってほうが近いような気がしました。クライン卿の受け身体質はリンダとコルベールの関係ではありそうだけど、陰謀の黒幕には存在感がちょっと。
というわけで、わたしの興味は自然とギルレイのほうに。
ギルレイはどのようにしてさまざまな体術や射撃の技を身につけたのだろう。どんな人生を送ってきたんだろう、といろいろ妄想しそうになりました。

クリスとクリスの母親とコルベールの関係は納得でした。
が、ドンパチのせいですこしはしょり気味だったような。
コルベールの娘アイリスとリコの存在がちょっと唐突だったかなと。とくにリコ。彼女はいったいどういうひとだったのでしょうか。

クリスとシャーロックは劇的再会のほかにはあんまり印象に残りませんでした。
あ、シャーロックがようやく、クリスがかれの世話になりたくない理由を理解したところは、遅いんだよ! とどつきたくなりましたが(苦笑。

というわけで、今回のわたしのヒーローだったで賞は自称騎士のジャレッドさんに差し上げますw

読み終えて、この話、ケネス視点でジャレッドと協力し、シャーロックに助力するとみせかけてじつは公権力の隠れ蓑としてこき使うアクションサスペンスとして読みたかったなあと思ったのでした。

そしたらシャーロックの従僕のアントニー君の出番も増えそうだしねw

ジャレッドさんとギルレイの対峙シーンは、燃えました。ロマンスなのにバイオレンスで燃えたわ!

そういえばジャレッドさんの過去も謎ですよね。
恋人たちの再会シーンなんか忘れて、すっかり謎めいた男たちが夜の古城で演ずる死闘に酔ってしまいました。

うーん。
わたしはどうもとことんロマンス小説にむいてない質のようです(汗。

闇のドレス事件が収束したら、このシリーズはどこにむかうんだろう。
ギルレイの行方がすごく気になります←けっきょくそこかw


つづきはこちらです。

ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 恋のドレスと湖の恋人 (コバルト文庫)
青木 祐子 あき
4086014645


シリーズ開幕編はこちら。

恋のドレスとつぼみの淑女 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズ) (コバルト文庫)
青木 祐子 あき
4086007169



余談。
このタイトル「星の降る城」ってかならず間違えてしまいます。なぜだろうw

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