『ミストスピリット 霧のうつし身 3 秘められし言葉』

ミストスピリット 3 (ハヤカワ文庫FT)
ブランドン サンダースン 駒田 絹
4150205159


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読了。

緻密につくりあげられた物語世界で繰り広げられる変革期のドラマを、スピード感あふれるアクションと個性的な登場人物たちの活躍で劇的に描く、異世界アクションファンタジー三部作の第二部完結編。


セイズド!!!
ずっとわたしが気にしつづけていた、世界の記録を記憶しつづける種族〈たもちびと〉のセイズドが!!!
頭脳派で、穏やかで、職業執事でずっと生きてきて、最近ではヒロインの父親的相談役だったはずのセイズドが、こんなことに!!!

のっけから錯乱状態でスミマセン。
今回は第二部完結編らしく怒濤の展開つづきでしたが、なによりもわたしを驚愕させたのがセイズドのおっどろきの活躍だったので;

そもそも、この話そのものに〈終の帝国〉や支配王が誕生した謎を解明していく謎解きの側面があり、その担当をしていたのが主にセイズドだったので、めのまえのあれこれ以外に興味を持つと必然的に気になってしまうセイズドだったのだけど、まさかまさか、こんな畑違いのところで獅子奮迅のはたらきをすることになろうとは。

あー、びっくりしたあ………。

この話のヒロインはヴィンで、ヒーローはエレンドですが、セイズドはもうひとりの主人公といってもいいのかもしれない、と思ったことでした。

ティンドウィルとのエピソードからしても、すっかりヒーローめいちゃってるし……。
うわー、なんということだ……。

……気をとりなおして。

わたしがセイズドがセイズドがとうわごとを言ってる合間にも、疑い捨て鉢になったヴィンのとんでもない行動や、ヴィンをそそのかしてエレンドとの亀裂を煽るもうひとりの〈霧の落とし子〉ゼインとの関係や、仲間内に潜んでいた間諜の正体があきらかになったり、ルサデルを包囲する三陣営の内情やらと、ストーリーは起伏に富んだ展開でクライマックスへと突き進みます。

そこに挿入されるエレンドの父・ストラフと〈西領〉の王セトの、どことなく戯画めいた顛末も面白かったです。
ストラフのエピソードはあまりの救いようのなさにかえって嗤えましたが、セト卿と娘のアルリアンヌのやりとりは微笑ましさすらかんじられる可笑しさでしたw
アルリアンヌは自分の見せ方で他人を操るエキスパート。まさに貴族の令嬢で一見鼻持ちならないですが、意外な真情に思わず応援したくなりました。

ルサデルが戦場になってからは、セイズド関連を抜かしても、興奮の連続でした。

カンドラとコロスというふたつの特殊な種族の秘密や、〈昇位の泉〉の謎、時代の勇者の謎などが、ここでこんなふうにからんでこようとは。うはー、すごいなこの構成力は。

しかも、最後の最後で驚天動地の完結編へつづく!

これでつづきを読まずにおれましょうか。
否、否、否。

というわけでさっそく予約いたしました。はやく到着しないかなー。

そういえば、唯一おや? だったのがコロス軍を率いていた人間がいたことと、それがエレンドの旧友だったこと。そんな展開、ありましたっけ。すっかり忘れてたのでぽかーんとなってしまった; わたしにしてはけっこう記憶しているなと思ってたのに、やっぱりいろいろ忘れてるなー。だからはやいところ続きを読みたいんだ……。


ミストクローク ―霧の羽衣― 1 新たな救い手 (ハヤカワ文庫 FT サ 1-9)
ブランドン・サンダースン 竹井
4150205213

Comment

セイズド~

こんにちは、ほんとに三巻はセイズドかっこよかったですね~!
叫びたい気持ち、わかります!
次の第三部作で完結、なんでしたっけ?

こんにちは~。

わかっていただけましたか!
ホントに予想外の大活躍だったので、ファンのくせに吃驚してしまいました。
三巻ではヴィンより目立ってましたよね。

> 次の第三部作で完結、なんでしたっけ?

たしか、そうです。
第三部はいったいどういう話になるんでしょうね。
いまからドキドキしています。

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