『天涯のパシュルーナ 1』

天涯のパシュルーナ (1) (ウィングス文庫)
前田 栄 THORES 柴本
4403541372


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読了。

山賊団の頭目の少年が、行方不明の王子の身代わりをすることになる、異世界陰謀物語コメディー風味。シリーズ開幕編。



山間の小国パシュクルムは、高度な技術による特産品で有名な王国。ひとびとはパシュルーナ神への信仰に生き、十四の時に神託を受けて一生を定められる。だが、飛行技術を持つ帝国の圧力を受けて、次第に国内は不安定になっていた。孤児トゥルラクは山賊団の頭目に育てられ、義父の死後にその跡目を継いだ十六歳。帝国に恨みを持つ部下の敵討ちを防げなかったために、アジトを突き止められてしまう。部下を人質にされたトゥルラクが出会ったのは、国内でもやり手で知られる若手貴族ヒルクイット卿だった。




お試し購入してみた中の一冊です。

チベットみたいな雰囲気の気候風土の山国で、穏健な山賊団の頭目に育てられた少年が主人公。
突然の義父の死を受けて跡目を継いだのはいいけれど、部下になめられていまだ完全に団を掌握できずに苦闘中。団のひとりが絶対に手を出してはいけないと命じていた帝国人を手にかけてしまったという出来事から、とんでもない方向に自体が転がっていく……

というお話です。

帝国に搾取される小国で、圧力に屈してながされていく王家。
秩序が破壊されたために貶められていく信仰やしきたり。
精神的に荒んでいく社会では弱いものが虐げられていく。

というような問題をちりばめつつ、お話は明るく進んでいく模様です。

そして基本的にはキャラクター小説なのかな。

トゥルラクは社会の底辺をみてきたわりに、筋の通った少年。たぶん育ての親がよかったからでしょう。

かれをとんでもないことにかり出すヒルクイット卿はいまのところ美形悪役ですが、たぶん信念を持って動いているこころざしある若者。

その他にも、ヒルクイット卿の元気な許嫁や、ヒルクイット卿に脅されてるらしい巫子や、そのおつきやらと、目新しくはないけれどもそれぞれに存在感のあるキャラクターが配されています。

「王道」をめざしているらしいです。

ただ、どうにもテンポが悪い。最近怒濤の勢いで進む大河ものを読んでたせいかもしれないけど、一冊読んでまだまだまだはじまったばかりという感じです。他人のことは言えないんだけどももう少しはやく進んで欲しい。

つまらないわけではなく、むしろ興味をひかれる部分が多いので、図書館にあるなら絶対につづきを借りるんですけども。うーむ。

もし機会が出来たら、つづきを買いたいと思います(汗。

天涯のパシュルーナ 2 (新書館ウィングス文庫)
前田 栄 THORES 柴本
4403541461

Comment

うーん

キャラクター小説、というのは確かにそうなので、どちらかというと「金星特急」の方が舞台的に面白かったかもです。(^^;)
最新刊でやっとパシュールナが動き始めてきましたが、基本的にはトゥルラクの奔放さを楽しむ小説だと思います。

キャラクター小説、だからだめってことではないですw
キャラ描写が多いので、そうなんだと思ったというだけ。

ただ、話の進み方が遅いのが、ちと不満でした。
この調子でずっと進むなら相当枚数がかかりそうな予感がしてしまう(苦笑。
そんなに長いシリーズを購入する財力がないので。

またギフト券がもらえたらつづきを買って読みたいと思います。
図書館にあればいいのに(>_<)

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