『大祭の夜に 神々の迷宮』

大祭の夜に 神々の迷宮 (講談社X文庫―ホワイトハート)
西東 行 睦月 ムンク
4062866684


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読了。

理知的な魔法が異色の異世界ファンタジー。『神々の夢は迷宮』のつづき。


ひとり生き残った海人の少年ワツレンは、フィリグラーナ王国の迷宮管理庁に身を寄せていた。十九年に一度冬至と新月の重なる大祭を控え、ワツレンの年の近い義父で軍人のルーザ=ルーザは、祭りの火神役に推薦されて祭りの火神役に推薦された。そのころ、ワツレンは管理官エトとともに地下迷宮の探索の最中に地底湖でふしぎな剣を発見した。その剣はかつて王国の救世王が隣国ティンブクトゥとの和睦の証としたふたふりの剣の片割れだった。若きフィリグラーナ王はティンブクトゥの和平を進めるため、大祭までに残されたもうひとつの剣を発掘するようにと命じる。




たいへんに面白うございました。

冬至の大祭の忘れられてしまった本来の意義とか、地底湖に封じられていた悪意の謎とかの、神話伝説の時代からつづく世界の理にかかわることと、現在の王国が置かれている世界状況や国内の権力闘争がうまくからみあって、なおかつコンパクトにまとまってるところが素晴らしい。

前作の続きということで、キャラクター的にも面白みが出てきたように思います。おもにルーザ=ルーザとかですがw
名前を見るだけでちょっと笑ってしまう美貌の若き戦士は、どうやら思っていたより青臭いのかもしれません。だんだん可愛いくなってきましたw

迷宮管理庁の管理長の存在感も素敵です。

そしてあいかわらずの蒼い衣の吟遊詩人です。
今回はすこし出過ぎのような気がしましたが(ワタシ的にはちょこっと出てすべてをさらっていくようなのが好きw)、かれの正体というのがかなり具体的に説明されてて、興味深かったです。
これも、説明しないままでもよかったような気がしましたが、あったほうがより親切というものでしょうね。

降臨された火神の猛々しさに痺れましたw
おりおりに披露される海人の文化も面白いw

祭りの話には決着がつきましたがまだつづきがあるようなので、楽しみにしています。


シリーズ開幕編はこちら。
神々の夢は迷宮 (講談社X文庫―ホワイトハート)
西東 行 睦月 ムンク
406286617X

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