『ゼロ年代SF傑作選』

ゼロ年代SF傑作選 (ハヤカワ文庫 JA エ 2-1) (ハヤカワ文庫JA)
S-Fマガジン編集部
4150309868


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借りて読了。

ゼロ年代に主に「S-Fマガジン」に掲載された若手作家のアンソロジー。

このアンソロジーは、ライトノベルでSFを書いている作家達をきちんとSF作家として評価しよう、したいという意図から編まれたものなのかなーと解説から推測しました。

「リアルフィクション」と銘打たれているのはおもに営業の都合で、言葉そのものにはあまり意味はない模様。

わたしとしては、SF自体をちゃんと読んでいない自覚があるので、今のSFはこんな感じなのかというふうに受けとりました。

収録作品は以下の通り。


マルドゥック・スクランブル“1・0・4(ワン・オー・フォー)”冲方丁
アンジー・クレーマーにさよならを 新城カズマ
エキストラ・ラウンド 桜坂洋
デイ、ドリーム、鳥のように 元長柾木
Atmosphere 西島大介
アリスの心臓 海猫沢めろん
地には豊穣 長谷敏司
おれはミサイル 秋山瑞人

各篇・巻末解説 藤田直哉



読んで最も「おおお、これはすごい!」と思ったのは「おれはミサイル」。
星雲賞受賞作品だそうで、それもうなずけます。
人間がまったく出てこないのに、なんでこんなに面白いんだ、それがSFだ、って感じ?w

「地には豊穣」も興味深かった。今のSFでは電脳化はもはやスタンダードなんだなー、でそのあと人間はどうなるのかという方向が新鮮でした。文章がいまいち好みじゃなかったのが残念。

「デイドリーム、鳥のように」はSFと関係ないところで驚きましたw
着想はちょっとファンタジーぽいかなと思ったのですが、それともまったく関係ないところでいやはやw

「エキストラ・ラウンド」と「マルドゥック…」は長編の完全な番外編。
前者は未読ですが、後者は長編のほうが面白かった。試し読み作品みたいな、たしかに雰囲気は伝わってきますが。

言及しなかったものはわたしの手に負えなかった作品、ということでw

これを読んで、東京創元社のゼロ年代ベストを読んでみたくなりました。

ぼくの、マシン ゼロ年代日本SFベスト集成<S> (創元SF文庫)
大森 望
448873801X


逃げゆく物語の話 ゼロ年代日本SFベスト集成<F> (創元SF文庫)
大森 望
4488738028

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