『野生動物の生きかた シートン動物記3』

野生動物の生きかた シートン動物記 (3) (シートン動物記)
アーネスト・T・シートン 藤原 英司
4081330034


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読了。

途中で長い間放置してましたが、このたびようやく読み終えました。

収録作品は以下の通り。


野生動物の生きかた
 まえがき
 黒いくり毛――ある荒れ馬の物語
 あぶく坊や――あるイノシシの生涯と冒険
 ウェイ・アッチャー――キルダー川のあらいぐま
 ビリー――りっぱになった犬
 アタラファ――翼をもった妖精(ブラウニー)
 ウィンディゴールの雁
 ジニー――暴れザルをならす

銀ギツネの伝記
 覚え書き
 第一部 幼年時代
 第二部 二倍の力
 第三部 試練と勝利



中断が長かったので前半部分はうろ覚えになってしまいました。
この巻は人間との関わりが不幸だった動物が結構あったような気がします。
荒れ馬とか、イノシシとか。

なかでも「ウィンディゴールの雁」の人間はひどかった。
「わたし」の一人称で書かれてるんだけど、雁の鳴き声を聞きたいからとしたことが、こんな出来事を引き起こしているのに、何の反省も後悔も書かれてないとは。いまならバッシングされるんじゃなかろうか。

個人的な憤りはともかく。

シートンって基本的にドキュメンタリー作家じゃなくて物語作家なんですね。
ある動物の物語を書くのに、同じ種族のいろんな個体のエピソードを繋ぎ合わせて劇的にまとめています。

最後の「銀ギツネの伝記」はクライマックスが講談調になってて驚きました。

この「語ってる」やり方が科学者にはいい印象を持たれないんだろうな、きっと。
でも、動物に何の関心も持たないひとからすれば、ただの記録よりも物語の方が面白いに決まってます。

動物を脚色しないのならば人間の話をしなければ物語にはならないわけで、動物を紹介したいシートンからすれば当然の選択だったんだろうなと思います。

立て続けに読むと退屈になるのは、動物の一生を書くというフォーマットが決まってるからでしょう。

四巻は気が向いたら読もうと思います。

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