『ミストクローク 霧の羽衣 3 永遠の大地』

ミストクローク―霧の羽衣〈3〉永遠(とわ)の大地 (ハヤカワ文庫FT)
ブランドン サンダースン Brandon Sanderson
4150205272


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読了。

壮大な物語世界の存亡をかけた神との戦いを、独特な合金使いのスピード感あふれるアクションと個性豊かなキャラクターのドラマで描き出す、怒濤の異世界ファンタジー三部作完結編。

あらすじを書くと盛大にネタバレするのでやめておきますw

破壊神と保存神の代理戦争をさせられていた人間たちが、ついに自らの意思で神と相対することになるクライマックスです。

狡猾な破壊神とヴィンの駆け引きや、破壊神に操られていたひとびとの顛末。
保存神の意を受けていたはずのカンドラたちの混乱。
何度も絶体絶命に陥りながらも立ち上がり前進を決意するエレンドがたくましく。
迷いながらも目の前の事に力を尽くすセイズドの誠実さにうるうる。

つぎからつぎへと明らかになる新事実に驚愕しながらもスピード感は落ちず、さらに新たな局面があらわれてさらに窮地が訪れて、緊迫感をたもったまま雪崩のごとくラストへ突き進んでいくおそろしいまでの怒濤感。

読みながらうわーうわーと心の中で叫び続けていましたが、それが最後の最後までつづいてしまったことに感嘆します。
クライマックスだと思われたところからのさらなる大きな飛躍にどれだけ驚いた事か。

最後の最後まで、みじんも弛緩する事のないままにエンディング。
ここまで驚きが続く物語は初めてです。

すごい物語でした。
第一部を読んだときにはこんなところまでやってくるとは想像もしてなかった。

第一部は革命の物語。
第二部はあらたな秩序を打ち立てる困難の物語。
だと思っていましたが。

合金使いのユニークな設定と人間ドラマだと思ってた第一部にも、ふりかえればすでにそこからラストに至るまでのいろんな種がまかれていたんだなあ。

世界の再生の物語である第三部はスケールが大きくなった分、個々の人間たちのエピソードが少なくなりましたが、それでもなおかつ、かれらの存在感が薄れる事はなく、最後まで動向に興味を持たせてくれたのもすばらしかったです。

読み終えてしばらく驚愕にひたってました。
余韻、なんてものじゃないです。
興奮にわなわなしそうだったです。

これだけ広げまくった風呂敷がこんなにきちんと折り畳まれて、すべての伏線がすっきりと回収されていく。
すべての設定が有機的に機能して、物語に深く絡み合い、ラストへの怒濤のひきにつながっていく。
その快感に酔っぱらい、でるのはため息ばかりでした。

すごいなー、この構成力……。

忘れてしまった伏線を味わうためにまた最初から読み返したいような気分です。

とっても面白かった!!!

途中まで読んだ方はぜひ最後まで行きましょう。
第三部はこちらから。

ミストクローク ―霧の羽衣― 1 新たな救い手 (ハヤカワ文庫 FT サ 1-9)
ブランドン・サンダースン 竹井
4150205213


シリーズ未読の方も興味を持たれたらぜひぜひ。
開幕編はこちら。

ミストボーン―霧の落とし子〈1〉灰色の帝国 (ハヤカワ文庫FT)
ブランドン サンダースン Brandon Sanderson
4150204950

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