『宮廷神官物語 ふたりの慧眼児』

宮廷神官物語 ふたりの慧眼児 (角川ビーンズ文庫)
榎田 ユウリ カトーナオ
4044491070


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読了。

朝鮮王朝風異世界宮廷陰謀ファンタジー、シリーズ第四巻。


人の心を見抜く力のある慧眼児であるやんちゃな少年・天青は、宮廷神官の鶏冠に見いだされ、いまは神官見習いの書生として日々を送っていた。慧眼児の存在は町でもうわさとなりはじめ、慧眼児を名乗る偽物が多数現れる始末。これを政敵による陰謀と観た王太子・藍晶王子は、偽物たちの検分をする事を提案する。




安定感のある筆致とツボを押さえた展開と細部まで行き届いた描写、安心クオリティーでキャラクターの活躍を楽しめるシリーズです。

今回は、王の側室・蝶衣麗人とその親族たちという敵の布陣があきらかになりつつあり、宮廷の勢力図がしだいにあきらかになってまいりました。かれらが王太子藍晶を次期王の座から追い落とそうとしているため、藍晶が庇護する天青も標的になっているわけですね。

こんなときのお約束で、当代の王は側室にまんまとだまくらかされています。
からだが弱い消極的な善人で、おまけになんとなく鈍感っぽい王様は、尊敬はうけてますがあまり頼りにはならない模様。

敵側の手段を選ばぬ人を人とも思わない企みを、面と向かって糾弾する事もできず、じりじりとする展開ですが、蝶衣麗人の悪役っぷりが爽快なのと、心ならずも片棒を担がされた者たちの悲哀や苦しみがきちんと描かれており、天青の無邪気さと純粋さが相まって、ストレスはそれほどたまりません。
さらに、あらたな展開として、天青の兄貴分・曹鉄は王の母親・賢母様の部屋の護衛に配置転換されまして、その身にも変化と危機が訪れます。賢母様の人間を超えた美女っぷりに驚いてる場合ではありません。いや、十分に驚きましたが;

そういうわけで、あいかわらず天青の行動にハラハラし通しの鶏冠に、もうひとつ頭痛の種が加わります。楽しいですw←おい

鶏冠をやさしくフォローしてくれる苑遊さんがなんとなーく怪しいのが、また興味をそそります。

今後は、苦悩する男性陣をよそに凛々しい姫君・櫻嵐さまが活躍なさりそう?
非常に楽しみなので、すでに予約を申し込みました。

はやく届かないかなーっとw

宮廷神官物語 慧眼は主を試す (角川ビーンズ文庫)
榎田 ユウリ カトーナオ
4044491089

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