『嵐に舞う花 クラシカルロマン』

嵐に舞う花 クラシカルロマン (ルルル文庫)
華宮 らら 石据 カチル
4094521763


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いただいて読了。

近代ヨーロッパ風異世界を舞台にした少女向け歴史ロマン。


中立国シュビーツ王国の王女メリルは王族初の女学院卒業生。勉学よりもダンスや乗馬が得意で卒業後の進路をあまり考えていなかったメリルだが、シュビーツのある西大陸は大きな戦争のただ中にあった。両親を早くに失い若くして王となった兄クリスティアンはそんなメリルにこれからは王女の自覚を持つように願い、幼なじみのダーツを護衛将官として紹介する。そんなおり、北のルッシニアがシュビーツとの国境付近に軍を侵攻させてきたという知らせが入る。極秘に前線の視察に赴いたクリスティアンが事故で大けがを負った矢先、ルッシニア大使の面会要請が届く。重臣会議の結果、メリルは国王代理として会見に臨むことになる。




戦時の中立国がどのような存在であるかをわかりやすく説明しつつ、そのなかで自分にできる精一杯の事をして平和への流れを作り出そうとする王女の奮闘がけなげな、クラシカルロマン第三弾です。

今回も美形男子は、兄上である国王陛下、幼なじみの護衛将官、ルッシニアの一見たらし侯爵、幼なじみのボアレス王国の盟主の息子ともりだくさん。

でも今回は本命がかなりはっきりと描かれてるのでやきもきは少ないですね。

それに、ヒロインが危機一髪というシーンもあまりなく、ドラマティックという点では前二作と比べると小粒かなと思われます。

ただ、戦時中の政治的なかけひき、つまり外交や諜報活動がどのようにしておこなわれるのか、中立国の利点と限界などが書かれる少女向け小説はかなり珍しく、面白いなあと思いました。

メリルは陽性のヒロインで、初心者のたどたどしさはありましたが、彼女なりにひとびとの要求を果たして成長していきます。
これからも外交関係に尽くして、そのうち女傑になっていくのかなあと思いました。


クラシカルロマンの一作目。このシリーズは一冊ずつヒロインが違いますが、物語世界が共通しています。

ルチア―クラシカルロマン (ルルル文庫)
華宮 らら 石据 カチル
4094520902

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