『宮廷神官物語 慧眼は主を試す』

宮廷神官物語 慧眼は主を試す (角川ビーンズ文庫)
榎田 ユウリ カトーナオ
4044491089


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読了。

不思議な力を持つ元気な少年とかれを見守る若者たちと、敵対者とのかけひきを描く、朝鮮王朝風異世界宮廷陰謀ファンタジー、シリーズ第五巻。


息子に王位を継がせたい側室・蝶衣麗人と保守派によって慧眼児の偽物とされた野生児・天青。帰郷という名の宮廷追放に処された天青は、男装の麗人・櫻嵐姫とともに旅芸人の一座にまぎれて旅をしていた。慧眼を使いこなす修行のために故郷の白虎峰を目指す天青には、命を狙う追っ手が掛かっていた。いっぽう宮廷では、改革派の藍晶王子に蝶衣麗人毒殺未遂の嫌疑がかけられ、王に叛意ありとして投獄されてしまう。




派手さは無いけれど堅実で気をそらさぬ文章、よどみない展開にさりげない遊び心がちょこちょこ垣間みられて楽しい、安心して読めるシリーズです。

主人公の元気はつらつ少年・天青のすることが天衣無縫でかわいいです。
まだまだ子供らしい彼を見守る若者たちがはらはらと心配し通しなのが、しみじみと共感できます。
まだそんな歳じゃないのに、しかも男なのに、天青を案じて憔悴しきりの鶏冠がまるでお母さんのようw
かれらの心配をよそに駆け回る天青が、それでさらに子供に見えるわけです。そこが楽しい!

宮廷の陰謀劇はどんどんエスカレートしていってます。
嫌疑をかけられるとすぐに牢獄行きなのがすごい。王族だろうとなんだろうと容赦なしですね。
そういえばチャングムでも牢屋シーンが頻繁に出てきたなー。
翻って日本の歴史ドラマにはあまり牢屋シーンてないような。このあいだ『JIN』ではみたけど、身分の高い人のそれはほとんど見た事無いですね。斬首や切腹にはなるんですが、軟禁されたのちってのが多いような。なぜだろう?

今回は白虎峰の仙女様のシーンがたいそう可笑しかったです。
しっぽが、しっぽがw
天青、かわいいなあw

というわけで、あっという間に読み切ってしまいました。
面白かった。

つづきはすぐに予約しました。
王室に伝わる三振りの剣の話がどこまでひっぱられるのか、楽しみですw


宮廷神官物語 王子の証と世継の剣 (角川ビーンズ文庫)
榎田 ユウリ カトーナオ
4044491097

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