『クロノ×セクス×コンプレックス 2』

クロノ×セクス×コンプレックス〈2〉 (電撃文庫)
壁井 ユカコ 村上 ゆいち
4048684051


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読了。

魔法学校での青春性別入れ替わりタイムトリップSF、どたばたでテンション高め。シリーズ第二作。


時計屋の息子三村朔太郎はふつうに高校生活を始めるはずだった――入学式に出席するための登校途中で、見知らぬ少女と衝突するまでは。少女ミムラ・S・オールドマンの身体になって時間を操る時の流れから切り離されたクロックバード魔法学校に通わねばならなくなった朔太郎は、なんとかして元の世界に元のからだで戻りたいと願ったすえに、女子寮の監督組織ホーライ会に所属することになり、夢に一歩近づいた。しかし、そうなると気になるのが優等生だが不器用なオリンピアの事。そんなおり、オリンピアはある事をきっかけに女子寮で村八分状態になってしまった。行き違いからオリンピアに誤解をされまくって焦る朔太郎に、救いの手を差し伸べようとする男子生徒が現れる。彼の名はバーニー・リー。女嫌いを公言するかれはなぜかつねにウサギを追いかけていた。




三村って罪作り……。
一巻で女子寮の王子様になったミムラ・S・オールドマンは、二巻では男子寮のお姫様になっておりますよw

しかし、この学校の男子と女子の扱いの違いはどうしたものでしょう。
いくら女子生徒が男子嫌いでも、学校としての姿勢は問われないのか。
もしかして、寮内は完全自治制とかなのかな。それにしても育ち盛りの男子にこの食事は無いわ、と哀れを催しました。

今回は授業内容より生徒同士の感情的なかかわりがメイン。
ミムラとオリンピアの行き違いには思わぬ人物の意思が働いていたという。ちょっと陰謀めいた話になります。

そこに唐突に現れた、男子寮の哀れな住人バーニー。よんどころない事情からとんでもないタイムトリップを繰り返すかれが、ミムラに頻繁に関わるためにさらに事態は混迷を深めていく事に。

かれの飛びまくる時系列がはたからみると分けわからない状態で、こんな混乱した話をよくもまあきちんとまとめられるものだと感心しました。

面白いのはトリップするのは一日の中だけって縛りがあるみたいなところかな。
からだはそのままで意識だけトリップするのって、どこかで読んだような気がしますが、これはきちんと現実の時間に関わっているのがポイント。

わかってないバーニーがしでかしたことを、わかってるバーニーが取り繕おうと奮闘するあたりが面白いです。

そういえば、日常的なタイムトリップ物の醍醐味って、そういうものかも、ですね。
ちょっと榎本ナリコ『時間の歩きかた』を思い出したりしました。

で、読んでてたのしいのはやっぱり三村がミムラである事から生じた、無防備で無警戒で天然な、しかも生命的な魅力に満ちあふれた女の子がバーニーの動揺を誘うあたり。
男子の心をさんざん惑わせておきながら、本人まったく自覚なしですw

これでミムラが本来のミムラに戻ったら、みんないったいどうなるんだ? とひどく心配をしてしまいますよ……ほんと、三村よりオリンピアやバーニーのほうが心配だ。

とか思ってたら、最後にとんでもない現実が!
思いっきり三巻を待て、で終わってしまったのですんごくつづきが気になります。

いったい、何が起きたんだろう。
ずっと気になってる〈永久時間剥奪者〉の正体も、わかるといいなーと思います。

もちろん、世間ではとっくに三巻刊行済みです。
わたしが読めるのはたぶんもっと先のことですが……;

クロノ×セクス×コンプレックス〈3〉 (電撃文庫)
壁井 ユカコ 村上 ゆいち
4048700456

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