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『アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う 英国パラソル奇譚』

アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う (英国パラソル奇譚)
ゲイル・キャリガー sime
4150205329


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読了。

吸血鬼や人狼が異界人として人間と共存する十九世紀のイギリスを舞台に、強気のオールド・ミスが好奇心で周囲を振り回す、人外時代ロマンス小説。シリーズ開幕編。


アレクシア・タラボッティは二十四歳のオールドミス。ある夜、退屈な舞踏会でいつもどおりひとり図書室に逃げ込んでいた彼女に様子のおかしい吸血鬼が近づいてきた。結果としてアレクシアは襲ってきた吸血鬼を殺害してしまい、死体を目にして卒倒した淑女を演じなければならなくなってしまった。死んだ吸血鬼は群に属さないはぐれものだった。背景の不明な事件の解決に乗り出したのは異界管理局BURに属する人狼団のボス・マコン卿。過去の不幸ないきさつからマコン卿に嫌がられているアレクシアだったが、持ち前の知識と好奇心から行動をやめずに次第に事件の渦中にのみこまれていく。




評判が良かったので読んでみました。
ファンタジー的ヴィクトリア朝を舞台にした時代物ロマンスコメディーです。

しかし、のっけから漂う“これは何かが違う”感に驚きます。
まず、オールドミスのミス・アレクシア・タラボッティ。オールドミスといってもまだ二十四歳の彼女は、なんと、襲いかかってきた吸血鬼の鼻の穴をつかんで投げ飛ばします。

鼻の穴!
よくそんなところが掴めるな!

そして愛用の特注パラソルで吸血鬼の脳天を金的をバシンバシンと叩きまくります。

なに、この迫力!
しかも、容赦ない仕置き!!www

頭脳は明晰で淑女にあるまじき豊富な知識を誇り好奇心はひとの十倍、意見は誰彼かまわず遠慮会釈なしに言いたい放題。
婚期を逃したのは母親の思惑のせいですが、そうとうなじゃじゃ馬であることは確かです;

そんな彼女のお相手は、人狼団のアルファ(ボス)のマコン卿。
スコットランド出身のワイルドな魅力をぷんぷんさせるマコン卿は、どうやら気の強く頑固な女がお好み。過去の遺恨が尾を引いてますが、ことあるごとにアレクシアの吸引力から眼をそらそうとする様がwwwwなのです。

物語ははぐれ吸血鬼の出身を巡る謎をめぐり、純粋に聡明な会話からアレクシアに興味を抱いた若いアメリカ人科学者(小太り)、伝統ある吸血群の女王との会見、ロンドンに出来た科学者を対象とした新しいクラブなどが絡み合い、サスペンス調で進みます。

異界人と人間の違いは魂の数とか、ワイルドな人狼社会と貴族的な吸血鬼社会の違い、とくに吸血鬼の召使いたちのありよう、それからイングランド社会と異界人の関係などの設定がとても巧妙でしっくりとまとまってるのが楽しいです。

しかし、なんといってもわたしはアレクシアとマコン卿のラブコメとして大いに楽しみました。
それほどロマンス小説を読んでるわけではないのですけど、寸止めのホットシーンがこれほど笑いを誘うロマンス物は初めてw

しかも笑いの対象が、淑女たらんとしているのに結局ぜんぜんそうじゃないアレクシアなのが可笑しいですw

少女めいた感傷などみじんも感じさせない(のは生まれつきアレだからか?)アレクシアの大活躍に、笑いが止まりませんでした。

あー、面白かった!

個人的にはマコン卿の毛嫌いする最高齢の吸血鬼アケルダマ卿がお気に入りです。
派手派手な親戚のおじいさんみたい、吸血鬼だから外見は若いはずだけどなんとなく雰囲気がおじいさんなのw

シリーズはすでに続きが出ている模様です。
タイトルからすると、もしかしてマコン卿の故郷にでも行くのかな?

アレクシア女史、飛行船で人狼城を訪う (英国パラソル奇譚)
ゲイル・キャリガー sime
4150205345

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