『プリンセス・トヨトミ』

プリンセス・トヨトミ (文春文庫)
万城目 学
4167788020


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借りて読了。

大阪人による、大阪人のための、大阪人の物語?

設定がとんでもなくて、その設定が明らかになるまでがとっても興味深かったです。
大阪の町がたくさん出てくるし、大阪人の気質が深くかかわってくる展開みたいなので、大阪を知ってる人ほど楽しめるんじゃないかと思いました。

わたしは大阪には三度くらいしか行ったことないので、そのへん理解度が低いんじゃないかしらん。

とりあえず、冒頭から出てくる会計検査院のでこぼこ三人組が楽しいです。
アイスを食べ続ける副長「鬼の松平」。
長身モデル体形美女エリートの旭・ゲーンズブール。
童顔ぽっこり体形の一見お荷物・ときどきミラクルな鳥居。

そして、大阪は空堀商店街のお好み焼き屋の息子で自身のアイデンティティーに深く苦悩する中学生・真田大輔。
かれの無鉄砲な幼なじみの少女・茶子。
ふたりの周りの中学生と大人たち多数が出演者。

物語は会計検査院三人組の大阪出張から始まります。
それが、どうして一中学生の個人的な悩みに結びつくのかは読んでのお楽しみ。
奇想天外な設定を支えるディテールの書き込みがすごいです。
だんだん話のスケールが大きくなっていくあたりはわくわくしました。

それにしては、ちょっとクライマックスがあれ? だったような気もしますが、そこを抜けてしまうとちょっとしんみりしてしまう結末がやってきます。

これって、父親と息子の、母親と娘の、人間のつながりが歴史をつくっていくお話しだったのですねえ。

大阪人でない部外者からいわせれば税金の無駄遣いはやめて欲しいのですけど、これはフィクションなので許しますw

ところで疑問がひとつ。蜂須賀父は大坂城に行ったのでしょうか。

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