『クォンタムデビルサーガ アバタールチューナーIV』

アバタールチューナーⅣ (クォンタムデビルサーガ)
五代 ゆう 前田浩孝
4150310440


[Amazon]

読了。

文明崩壊中の地球を舞台に滅びの運命から逃れようとあがく人間たちと自立意志を持ち肉体を持つに至ったAIたちの戦いを描く、近未来SFシリーズ第四巻。
同名ゲームのノベライズ。


捕われたセラを追ううちに黒い空に黄色い太陽の輝く世界にやってきたエンブリオンのリーダー・サーフは、自分が人によってつくられたAIで仮想世界で生きてきたこと、現実世界は疫病によって滅びようとしていること、セラがテクノシャーマンという人類救済のために重要な存在であることを知る。再会したメンバーのアルジラやシエロとともに、セラを握っているというカルマ協会と敵対する地下抵抗組織のロアルドによって保護されたサーフだったが、かれらを人ではなく、アートマの力を無限にひきだすことを可能とする無敵の兵器であるとみなして利用しようとする意図を厭った。サーフはセラと他のメンバーの行方を求めて、アルジラと二人、かつてニューヨークと呼ばれた都市へと向かう。



三巻の人間臭くてどろどろして閉鎖的で濃密な展開から一転、サーフたちの物語に戻った話はアクション満載の視界の開けた動的映像的シーンの連続になりました。

冒頭からスピード感と臨場感ある迫力の戦闘シーンの連続。
アートマ全開で大立ち回りを演ずるサーフがたいそうかっこよいです。
物理的な衝撃や肉体的な痛みをも読み手に感じさせる描写力が圧巻。

仮想空間でよりも現実世界の方が戦闘のスケールが大きくなる設定に、唸ってしまいました。
ASURAのボディーがどこからエネルギーを得ているかの説明はわたしにはよくわかりませんでしたが、テクノシャーマンが繋がってる神と呼ばれる存在と似ているものなんでしょうか、あいかわらず、章の冒頭に掲げられている引用の意味がわかっていない読者です;

わたしが圧倒されたのは、厳しい現実から眼を背けて他人任せで生きている人間の欺瞞と愚かさとどうしようもない無力さがこれでもかと描かれてるあたり。
リアリティーがありすぎて、気持ち悪くなってしまいました。

カルマ協会もローカパーラもエゴに満ちた組織だけれども、まだ現実に立ち向かっている分、生きている気がします。

とはいえ、カルマ協会のしていることはあまりにも酷すぎて、もう笑いしか出てこないんですけどね。内部の人間もすっかり感受性がマヒしてるんだろうな。

そんな地獄のような現実世界に召喚されたサーフたちエンブリオンのメンバーは、目覚めたばかりの自我で義を目指そうと決意表明したばかり。

かれらがASURA――阿修羅として存在する意味がなんとなくわかりかけてきたような気がします。

それにしても水無瀬眞には失望したわw
そしてわたしにとってのゲイル株が急上昇中!
マダムの丹念なネイルケアに感心しつつ、本当のところはヒートの謎だらけの行動の意味をはやく知りたいです。

というわけで続きを読みます!

アバタールチューナーⅤ (クォンタムデビルサーガ)
五代 ゆう 前田浩孝
4150310483

Comment

Comment Form

管理者にだけ表示を許可する

Trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)