『恋のドレスと翡翠の森 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』

恋のドレスと翡翠の森 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズ) (コバルト文庫)
青木 祐子 あき
4086015404


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読了。

ヴィクトリア朝のイギリスを舞台に、仕立て屋と公爵家の嫡男の身分差恋愛を描く、心理描写のこまやかな時代ロマンス。シリーズ二十三冊目、本編二十巻。


仕立て屋「薔薇色」のクリスとハクニール公爵家のシャーロックは、おたがいの気持ちを確かめあい、結婚の許しを得るためハクニール家本領のガイアスタイン城を訪れた。しかし、シャーロックの父親アルフレイドはクリスの本館への立ち入りを認めない。離れに親友のパメラとともに滞在する間に、公爵家の取り巻きたちによる嫌がらせを再々受けつづけたクリスだったが、ようやくアルフレイドの承認が下り、ついにハクニール家のひとびととの対面が近づいてきたが――




ハクニール家編の後編です。

前回はシャーロックを狙っていた女性たちのいじわるに苦労したクリスですが、今度はシャーロックの地位をうかがう男性たちの攻撃に晒されます。攻撃っていうか、なんというか。本人たちは興味本位での遊び感覚ですね。それで、できたらシャーロックがハクニール家の跡取りの地位を追われるといい、という不届きな思惑がくっついている。

というシャーロックの事情に、クリスとクリスの母親リンダ、そしてリンダの不倫相手の娘リコの複雑に絡み合う愛憎がからんできて、前編よりもさらに大掛かりなサスペンス劇へと発展します。

ポイントはリコという娘の存在でした。
理解できない人物という印象ばかりが強かったリコですが、これはかなりいかれたお嬢さんでしたねえ;

リコについて明らかになったことで、いままで納得できなかったいろいろがようやく繋がった気がします。

とても気の毒だったのはクレア。
クリスに敵意を持つ母親マーシャル夫人とドレスを作るリンダと友人になったクリスに挟まれて、ジャレッドにはいろいろと翻弄されて。
でも、彼女がだんだん主体的になって自分で動けるようになっていくようすがとてもよかったです。

ジャレッドはもしかして本当に王族の血をひいているのかもと思いました。

シャーロックは、恋するお馬鹿さんを熱演中www
世話をするアントニーくんお疲れさまです。

アディルさんから派遣されたメイド頭のブリジットさん、厳しい先生をすてきに演じてたのに急におとなしくなった理由が知りたいですw

シャーロックの両親、アルフレイドとソフィアさんの関係も楽しかった。
兄をとられそうで焼きもち妬いてるフローレンスちゃん、可愛いし。
ハクニール家はいろいろと愉快です。

パメラちゃんは相変わらず最高でした。
このあと主役たちがどうなるのかより、パメラちゃんがどうするのかのほうが興味あるなあ。
ヒロインの保護者という地位をゆずったあと今後をパメラちゃんがいろいろと考えてるあたりのことがきちんと書かれているのも、このシリーズの魅力だと思います。

ということで、つぎは番外編でしょうか。

すみやかに読みたいと思います。

キスよりも遠く、触れるには近すぎて ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズ) (コバルト文庫)
青木 祐子 あき
4086015587

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