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『恋のドレスと花ひらく淑女 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』

恋のドレスと花ひらく淑女 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズ) (コバルト文庫)
青木 祐子 あき
4086015676


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読了。

ヴィクトリア朝時代のイギリスを舞台に、仕立て屋と公爵家の跡取りの身分差恋愛を、こまやかな心理描写であたたかく、ときにサスペンスに描く、少女向け時代ロマンス。シリーズ二十五冊目。本編二十一巻。


親類縁者からクリスを正式な伴侶として認めてもらえないシャーロックは、廃嫡されたあとの自分とハクニール家のことを考えてさまざまな手を打ち始める。いっぽう、ジャレットによって二度とドレスの作れないからだにされた母親リンダと再会したクリスは、いままで考えまいとしていた長年のわだかまりを抱えて悶々とする。そんなふたりを見守るパメラは寂しさと苛立ちを抱えていた。そうこうするうちにようやく『薔薇色』に戻ってきたパメラとクリスは、店の再開に向けて動き出した。




いろいろと堅実な展開にうーん、と唸りました。
もっとドリームな話になるのかと思いきや、地味なくらいに地に足がしっかりとついてるのに目を見張りました。

とくに、シャーロック。
恋するお馬鹿さんであることに変わりはないけど、たしかに現実的な仕事は出来る男なんだわね、とちょっと見直しました。
まだまだ貴族意識は根深いけれど、それを克服できればさらに世界が広がるということを暗示するかれのエピソードは未来への希望を暗示していて、しあわせになれました。

そしてクリスは強い。
そうです、手に職がある人は強いのです。
いまでいうなら、クリスの職業はオートクチュールのデザイナーですよ。
ブランド名がローズカラーズ。
そう考えたらシャーロック一人養うなんてなんてことないですよね。

バーンズ夫人に商魂を注入されれば、もう向かう所敵なしですwww
バーンズ夫人、なんてことない脇役だと思ってたけど、考えてみればかなり重要な指南役ですね。
貴族につてを作ってくれたのもバーンズ夫人だし、社交界に同伴してくれたのもそうだし、最後にはお店の経営にまでアドバイスを。なんていい人なんだ、ちゃっかりもしてるけどwww

いい人といえばアントニーくん。
きみはシャーロックには過ぎた使用人です。たしかにローレンスには仕えないほうがいいけど、もっといい場所があるよ、待たないほうがいいよ、きみが警戒していた一夜にあんなことしてるんだからねーーー
と思いましたが、見捨てられたらシャーロックが可愛そうなので、それもいいかと思いましたwww

あとはパメラちゃんですね。
実質的に最終巻といってもいいような内容でしたが、パメラちゃんの今後がわからないとどうにも落ち着きません。

イアン先生ほんとにアフリカに行くんでしょうか。ボーア戦争で大変なところなのに。
そんなところにパメラちゃんを連れて行ったら承知しませんからね、と一人息巻く読み手でした。

あと、アディルさんも気になりますね。まさか、ジャレッドとどうこうなんてならないですよね。ね?

それにしても、前巻収録の登場編の読後、ジャレッドの印象がまるで違うのに驚きます。こんなに重要な話はもっとはやめに読みたかったなー。

おさえた筆致でありながら繊細に描かれる夜と朝のシーンと、母子喧嘩がたいそう印象的な一冊でした。

さて、つぎは番外短編集です。
表紙がパメラちゃんなのでとても期待しています。

聖者は薔薇を抱きしめて ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズ) (コバルト文庫)
青木 祐子 あき
4086015773

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