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『宮廷神官物語 鳳凰をまといし者』

宮廷神官物語 鳳凰をまといし者 (角川ビーンズ文庫)
榎田 ユウリ カトー ナオ
4044491119


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読了。

朝鮮王朝風異世界宮廷陰謀ファンタジー。シリーズ八冊目。


麗虎国の田舎で育つが、ひとの心を見抜く力をもった慧眼児と判明し、若く優秀な神官・鶏冠の指導監督のもと、宮廷で神官見習いとして暮らすことになった少年・天青。宮廷では王太子の座をめぐっての勢力争いがはげしく繰り広げられており、聡明で民を思う第二王子・藍晶と懇意になった天青たちも数々の陰謀に巻き込まれるようになった。天青の兄貴分として武官を務めていた曹鉄は王太子の象徴である宝剣を受け継ぐ第一王子だったと判明し、第二王子の政見に不満を持つ王の母・賢母に担がれて王太子への名乗りを挙げてしまう。曹鉄の豹変と、曹鉄に距離を置くように命じる鶏冠に納得が行かない天青。そんなおり、隣の大国・陶の太子の視察の知らせが飛び込んできた。



心の機微を丁寧に描く、宮廷陰謀もの、ファンタジー風味です。

前巻より、幼なじみの曹鉄が死んだと思われていた第一王子と判明したせいで、民のための政策を快く思わない賢母様と対立することになった藍晶王子陣営の苦難がひきつづきますが、なすすべなく操られていた曹鉄が自覚しはじめ、さらにあらたな人物の登場と、話はドラマティックに展開していきます。

このエピソードに入ってから虞恩賢母様の理不尽にむっとしていたわけですが、彼女の過去がわかればむげに切り捨てるわけにも行かなくなるし、きっと彼女をうごかしてる黒幕にもそういう背後関係があるんだろうなーと思わされる。

人間という存在のもろさ、愚かさ、おそろしさと、共存する強さ、いとおしさ。
善悪では割り切ることの出来ないのがこの世界であり、人間たちです。

そこのところを宮廷という場所でシリアスに表現するとこうなるのだろうなー。

これまでもそうでしたが、権力闘争は相当過激です。でもどろっどろな感じにならないのは、主人公がまだまだ子供の天青であることと、女であるために王位争いの蚊帳の外に置かれている櫻嵐姫の器の大きなイイ男ッぷりのおかげかと思われます。

櫻嵐姫が登場するとスカッとさわやかに空気が澄んでいく気がする。
女官たちが騒ぐのも無理はないよなーと思うのでありますwww

それに対して、王様のふがいなさ。これは話の肝だとわかっておりますが、どーしてこの優柔不断なお方からこんな気っぷのいいお方が生まれるのか、正直わかりません;

王様ご健在であるかぎり、麗虎国宮廷の不安定はつづくのでしょうねえ。
つぎの標的が鶏冠になりそうな気配なので、ハラハラドキドキ、わくわく(←オイwww)しながらつづきが届くのを待っています。

いえ、世間ではとうに刊行済みでありますが。
宮廷神官物語 書に吹くは白緑の風 (角川ビーンズ文庫)
榎田 ユウリ カトーナオ
4044491127

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