『恋のドレスと白のカーテン ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』

恋のドレスと白のカーテン ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズ)
青木 祐子 あき
4086016141


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読了。

ヴィクトリア朝のイギリスを舞台に、仕立て屋の娘と公爵家の跡継ぎの身分差恋愛を描く、少女向けロマンス小説。シリーズ二十七冊目にして完結編。

発売日に購入してその日のうちに読んで、たいそう楽しかったのですが、感想が延び延びになってました。すみません。

あまりにも楽しかったんで、何度かシーンごとに読み返してたりしたんですよねーw

クリスとシャーリーの長きにわたった恋路も、ついにフィナーレとなりました。
お話的にはもう前巻で片が付いてるので、この巻は映画でいうならエンドロール中に流れる後日譚、みたいな感じでした。

一時的にアメリカに追放(笑い)されたシャーリーの前向きなんだけど悶々とした日々やら、クリスの大胆な行動や、ハクニール家の跡継ぎ問題や、そのほかのいろいろ。

ようするに乙女的に結婚式は絶対に外せないわ、ということなのでしょうw

とにかくシャーリーがいろんなところで笑えて笑えてしかたないのと、シャーリー母のソフィアさん最強伝説がゆるぎないものになったなあと、そのあたりがわたしの楽しみどころでした。

イングランドとアメリカとの文化風俗の違いとか、階級に横たわる価値観の埋めようのない溝とか、いろいろとこまやかな配慮のゆきとどいた描写がすばらしかったです。

じつのところ、お話的には、公式にこれを後日譚として出さないほうがよかったんじゃないかなー、読み手の想像におまかせにしておいたほうがよかったんじゃあと、と思う所もあったりした。

つまり公爵家の跡継ぎ問題ですが。
これのせいでめでたしめでたしなラストにけちがついた気がしたので。
しあわせいっぱいなところに水をかけるのはなんなので自粛しますが、未来がとても心配ですよ、おばさんは。

ともあれ。
主役二人以外はその後の幸福も想像できるラストだったし、とにかくシャーリーがつねに楽しかったので、ここで思考停止しなさいと自分に言い聞かせることにいたします。

シリーズ全体を見渡すと、闇のドレスがらみのサスペンスミステリの色がどんどん薄れて、ロマンスメインになっていったのがわかります。

闇のドレス関連の登場人物たちがいつのまにかな感じで退場してしまった時は、すこし拍子抜けしたものでしたが、いまとなればそういうお話として最初から読みたかったかな。

でも、話はだんだんと成長していくものだから、そのはなひらくさまを目の当たりに出来た喜びがこのお話を読む醍醐味だったかなと、思います。

個人的にはアントニー君にもなにかが訪れて欲しかったなー。
ジャレッドのその後もおなじようにあいまいなままでしたが、思い入れに段違いの差があるので。
無念なりw

シリーズ開幕編はこちら。

恋のドレスとつぼみの淑女 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズ) (コバルト文庫)
青木 祐子 あき
4086007169

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