『ほんとうのフローラ 下 一万一千の部屋を持つ屋敷と魔法の執事』

ほんとうのフローラ 下 (一万一千の部屋を持つ屋敷と魔法の執事)
イザボー・S・ウィルス 杉田 七重
4488013422


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読了。

次から次へとやってくるピンチに悪態をつきながら時に敢然と時に破れかぶれで立ち向かう女の子の、どたばた冒険異世界ファンタジー、三部作の第二部完結編。

あらすじは上巻のネタバレになるので割愛。

すんごく面白かったです。
魔法と歴史と人間関係が渦を巻く怒濤のようにめまぐるしく展開するお話はまったく先が読めず、本筋からどんどんそれていってるのではと不安になるほどでしたが、最後には無事につじつまが合いました。

これって構成力の勝利なんだろなー。先読みできないのに伏線がしっかりと張ってある。しかもその伏線がわたしにはほとんどわからなかった。ただわたしの頭が悪いだけかもしれないけどね;

驚きの展開には驚きの事実の暴露も含まれてます。
上巻も悲鳴の連続でしたが、下巻はもっとひどかったすごかった。
そんなのあり!? と何度か非難しそうになりましたが、ちゃんと第一部からあったのですよね伏線が。

とりあえず、クラックポット屋敷のフュルドラーカ家とおなじくらい頻繁に出てくるビルスキニール屋敷、その当主でいまは滅びたハすラーさ一族がこの巻のキーポイントです……とこれくらいは書いてもいいだろうと思います。

第一部にもビルスキニール屋敷と魔法執事パイモンは出てたしね、それもけっこう重要な役割だったし。それが何故なのかという理由が今回よっくわかりました。

フローラはあいかわらず尊敬するニニ・モの言葉を胸に運命を呪いつつ立ち向かいます。

脇を固めるひとびとの個性的すぎる存在感も健在。
ホットスパー(無鉄砲・短気)と呼ばれるパパも、アクサカヤ卿も、おしゃれなウードも、豚のぬいぐるみも、馬のミスター・ホース(!)もそれぞれに大活躍しています。

なかでもビルスキニール屋敷で出会うタイニー・ドゥームはかなりぶっ飛んだ女の子でした。
上巻のゲストキャラだったズズも大概ヘンテコな子でしたが、タイニー・ドゥームは圧倒的だったw

そんなわけで話はどこに跳んで行くかわからないは、出てくる人物に何をされるかわからないはで、生きた心地がしないお話でした。
本の終わりの残り数ページで、話がようやく終息に向かいつつあると知った時の安堵感といったらなかったですwww

なのにさ!
なのにさ!

こんなとこで終わるか!www

訳者後書きを読んでようやくこのシリーズが三部作と知り、ため息をつきました。

つまり、つづくのね。そうなのね。

そうじゃなかったら出版社に向かって呪いを送っていたところです;

で、本国では2012年5月刊行予定と書かれてる第三部の、できるだけはやい日本語版を願って呪い祈りを送ろうと思います。

第三部ではひとりめのフローラの謎も判明してほしい。

シリーズ開幕編はこちら。

二番目のフローラ 上 (一万一千の部屋を持つ屋敷と魔法の執事)
イサボー・S・ウィルス 杉田 七重
4488013333

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