『響きの科楽 ベートーベンからビートルズまで』

響きの科楽
ジョン パウエル John Powell
4152092149


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読了。

音楽について、その響きについて、楽器の音色の違いはどこから生まれるのか、などなどを、客観的な物差しとして科学を用いながらもしろうとにもわかりやすい解説書。

これは目からうろこ本。

音響科学の専門家で趣味の演奏家の作者が、一般人にむけてふつうの言葉で具体的に書いた音楽についてわかる本です。

音響の専門知識はそれはしろうとには難しいものらしいですが、その理屈をできるだけ専門用語抜きで普遍的な言葉であらわしてくれているので、読んでいるうちに「そうだったのか!」と「なるほどな!」が交互に現れて爽快でした。

絶対音感についての幻想にたいする真実にはへええと思ったし(欧米人より中国人の方が持ってる確率が高いとか)、ただの音と音楽の音との違いの定義はふいうちだったし、楽器の音色の違いの原因にはほうーと思ったし、一オクターブの意味や音階の定義や楽器の調律のしかたやら、そのほかにもそれはもういろいろと面白かったです。

レコードとCD、CDとMP3の違いの説明まであって、そっか、ならばわたしにはMP3で十分なんだな、ラッキー! と思ったりw

音階の定義では、以前放送大学で見た平均律の講義がよみがえり、ああようやくあれの意味がわかったわ……と感慨深かったです。

映像実演付きのテレビよりも本のほうがわかりやすいって、すごくないですか?

以下は目次です。


1章・音楽とはいったい何なのか?
2章・絶対音感(パーフェクト・ピッチ)とは何か? わたしにもある?
3章・音と雑音
4章・木琴とサクソフォーン――同じ音でも響きがちがう
5章・楽器の話
6章・どれくらい大きいと大きいのか
7章・和声(ハーモニー)と不協和音(カコフォニー)
8章・音階の比較考察
9章・自信にあふれた長調と情緒的な短調
10章・リズム
11章・音楽を作る
12章・音楽を聴く

やっかいな詳細
 A.音程の名前と見分け方
 B.デシベル方式
 C.楽器を五音音階に調律する
 D.等分平均律の計算
 E.長調の音

謝辞
訳者あとがき
参考文献

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