『RDG5 レッドデータガール 学園の一番長い日』

RDG5 レッドデータガール 学園の一番長い日 (カドカワ銀のさじシリーズ)
荻原 規子 酒井 駒子
4041100399


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読了。

〈姫神〉という大きな存在の器として生まれてきた内気な少女と彼女をとりまく普通でない友人たちの青春を描く、学園ファンタジーシリーズ。第五巻。


戦国時代の史実を取り入れた鳳城学園の〈戦国学園祭〉が始まった。学園はいつもと違う空気に支配されており、敵対する陰陽師の末裔・高柳の仕掛ける策のせいかと不安がよぎる。執行委員として裏方に徹し余計なことに関わるなといわれた泉水子だったが、幽霊屋敷で生まれて初めて亡霊を眼にして取り乱してしまう。泉水子を落ち着かせたのは深行の存在だったが、その後ささいなことで仲たがいをしてしまった。二日目、最大の山場である八王子城の戦いに見立てた合戦ゲームの最中に、奇妙な気球を追ううちに泉水子は高柳の罠に落ちてしまった。意志を操られ、深行の存在を忘れさせられたと気づいた泉水子は怒りのあまり力をふるってしまう。



学園祭編完結。

やー、面白いですねー、ほんと、面白い。
何度か感想を書くために読み返してたんですが、何度読んでも楽しいです。

五巻は深行くんを堪能する巻と言いきってもいいですかw
今まで取りつく島もないほどツンツンだった深行くんが、姫神と出会ってから泉水子とのギャップにときどきぽろっと本音が出てくるのが面白いなあと思ってたんですが、せっぱ詰まって取り繕う余裕がなくなると、でてくるでてくる本音がでてくる、わははははw

深行くんの愛読書?とか、深行くんは犬が好きとか、泉水子の携帯をずっと保管してたとか、泉水子の髪形に大受けする姿とか、男の子に声をかけられた泉水子ちゃんにいらだつ姿とか、思ってたよりずっといいやつだと評されたり、いちいち可笑しくて楽しくて可愛くて、いやー、面白かったわあー。

それと付随して高柳君くんもすごく面白かったです。
かれ、悪役だけど姿勢が一貫してますよね、思いの強さではどうやら他の追随を許さない模様。
視野が狭いのが難ですが、そのKYな個性が生み出すなんともいえない場の雰囲気。くうき。微妙さ。なんとも憎めません。とくに、後半はストーリーのシビアさ悲痛さを高柳くんひとりできれいにぬぐい去ってくれて、もう傑作でした。笑いがとまらない。笑いは破邪の力を持つというから、意図せずとはいえ自分で仕掛けた罠を自分の存在が無効にしてるんですよねwww

最後までちゃっかりしたその存在がこの話最大のチャームポイントだった気がするのですが、どうでしょう。

お話は、陰陽師と忍者が争った結果、意図しなかった方向、泉水子にとってはあまり歓迎されない方向に進んでるみたいなんですが、全校生徒に知れ渡ったお姫さま姿の泉水子ちゃんの美しさに、なんともいえずほわーとした心地になる締めくくりでした。

そういえば、泉水子ちゃんのお母さんと深行くんのお父さんて、そういう関係だったのか……。

つづきを楽しみに待ちたいと思います。

シリーズ開幕編はこちら。
RDGレッドデータガール はじめてのお使い (角川文庫)
荻原 規子
4043944403

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