『氷菓』

氷菓 (角川文庫)
米澤 穂信 上杉 久代
4044271011


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読了。

現代日本を舞台にした高校青春ミステリ。シリーズ開幕編。


折木奉太郎は高校入学とともに古典部に入部することになった。省エネが身上のかれは姉の依頼で幽霊部員となるつもりだったのだ。ところが古典部の部室には先客がいた。古典部に入部したというやはり一年の千反田えるだ。清楚な女学生という言葉を具現化したかのようなえるは、容姿に見合わぬ好奇心の権化だった。えるの好奇心を満たすためになりゆきで謎を解いているうちに、奉太郎の友人福部里志、里志に片思いする奉太郎の幼なじみ伊原摩耶花も入部した。そして奉太郎はえるからある相談を受けることになった。



アニメがとても楽しかったので読んでみました。
原作も楽しかったです。

かつての少女レーベルの「青春を考えるヴィヴィッドな小説」といううたい文句がぴったりとくるような、繊細な雰囲気。
主人公たちのやりとりにふくまれるさまざまな心の機微がさりげなく読ませます。

ミステリなので謎解きのお話なのですが、謎解きよりも奉太郎とかれをとりまく生徒たちの日々変化し成長していく日常風景と心象風景が印象に残りました。

タイトル名は話の途中で登場する古典部関係のとあるブツの名前です。
これがこの話の最大の謎です。

ところで、(アニメ版を最後まで見たのに)いまだにわからないのが古典部ってなんで古典部なのかってところ。
奉太郎たちの代までには文集を一冊作成して、文化祭で発表するということだけが活動内容みたいになってるのですが、もとからそんな部活だったのかなあ。

アニメと原作の一番の違いは、原作は奉太郎の一人称なので奉太郎の姿がどんななのかは不明だというところですか。

アニメのホータローがかわいくてかわいくてwだってわたしとしては、読みながら脳裏にあのくせっ毛の不機嫌そうな顔を思い浮かべて、「なるほどホータローは千反田さんをこういうふうに評価しておったのか……!」とにやにやしておりました。

ほかのキャラクターもアニメの絵が自然に動いてしまうくらい違和感なかったです。
というか、もうアニメの絵以外浮かんでこないですw

文字ではあらわしにくい部分も丁寧に描かれていて、アニメならではの利点を存分に活かした作品になってました。
原作では絵ではあらわしにくい細部がよくわかりましたし。

幸せなアニメ化だったのだなあとあらためて思いました。

シリーズ第二巻はこちら。
愚者のエンドロール (角川文庫)
米澤 穂信 高野 音彦
404427102X


アニメはこちら。
氷菓 通常版 第1巻 [DVD]
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