『機龍警察』

機龍警察(ハヤカワ文庫JA)
月村 了衛
4150309930


[Amazon]

読了。

機甲兵装の導入されたほとんど現在の世界を舞台にした警察小説。シリーズ開幕編。


威力が増大し使用不可能になった大量破壊兵器に代わり、台頭してきた機甲兵装は、世界中を戦場に変えつつあった。ある朝、一本の110番通報により駆けつけたパトカーの前にあらわれた所属不明の三機の機甲兵装は、都内に破壊と混乱と死者を大量生産しながら逃走し、地下鉄ホームへ逃げ込んで車両ごと乗客を人質にとり立てこもりを始めた。『龍機兵(ドラグーン)』と呼ばれる新型機をもって立ち上げられた警視庁特捜部は、成立事情や構成員の独特さにより警察内部の既存勢力に嫌悪され対立している。それゆえ現場の指揮権をゆずって後方支援に当たることになった。SATを主力として展開されていく突入作戦。龍機兵の操縦をする傭兵・姿は嫌な気分になっていた。現状のなにかがひっかかるのだ。姿の予感は的中し、事件は悲惨な結末を迎える。その背後には見えない大きな闇がひろがっていたのだ。



一気読みしてしまいました。
面白かったあ!

警察小説の臨場感にミリタリーものの迫力あるアクションが楽しめます。
しかも演じるのは機甲兵装、つまりロボット!

シリアスな展開ですがキャラクターは立ってるし、ビジュアル的にもイメージしやすい、畳みかけるようなスピード感ある文章にわくわくしながら読みました。

「フルメタル・パニック!!」あたりを読んでた人ならすんなりと読めるんじゃないかな。
ボーイ・ミーツ・ガールなどは欠片たりとも出てこない、愛があるとしたら警察愛とか同僚愛とか親兄弟愛とか、マシン愛とか?ですが、そのかわり組織内部の軋轢とか駆け引きとかが書かれていて、大人のラノベて感じです。

警察でロボットものというと「パトレイバー」が思い浮かぶけれど、ミリタリ色の濃さでやはり「フルメタ」のほうが近いと思います。機種の名付けかたもゴブリンとかホッブゴブリンとかフィアボルグとかバーゲストとかバンシーとかだし。

特捜部は「攻殻機動隊」の公安九課に似てますがw
少佐みたいな女ゴリラが出てこないかなー←つまりいないw
トップダウンでつくられた、謎の元外務官僚の率いるセクション。所属するのは日本・ロシア・アイルランド出身の外部の傭兵。メカニックは女性と派手ですが。

彼らを支える捜査員はあちこちから引き抜かれた精鋭なれど、外部出身者に反感を持ちつつ、警察内部では裏切り者扱いされてる苦しい立ち位置。

周囲から叩かれ、警察組織そのものの歪みに直面し、あるべき警察の姿を模索する警官たちの任務にかける真摯な姿勢には頭が下がります。

個人的には、見た目にそぐわぬ熱血ユーリ君と、存在そのものがブラックボックスである龍機兵が気になります。

つづきも、世間ではすでに文庫になって店頭に並んでます。
機龍警察 自爆条項 (上) (ハヤカワ文庫JA)
月村 了衛
4150310750

機龍警察 自爆条項 (下) (ハヤカワ文庫JA)
月村 了衛
4150310769


早く読みたい……なにこの予約待ち人数orz

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