『トーキョー・クロスロード』

トーキョー・クロスロード (teens’best selections)
濱野 京子
4591105903


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読了。

東京を舞台に描く高校生たちのせつない青春恋愛小説。


普段とは違う格好をして山手線の駅に降り、見知らぬ町を歩く。まるで異界に入りこんだ別人のように。高二の森下栞は中学の卒業式の日に恋に落ちた。二度と逢うことはないとわかっていたひとに。始まる前に失った恋をかかえて徘徊しはじめたのが、いつのまにか趣味のようになっていた。誰も知らない自分のだけの趣味だ。ところが、ダーツであたった五反田で、ふと惹かれた背中を携帯で撮ったら相手が気づいて近づいてきた。「肖像権の侵害だよ」栞は驚いた。月島耕也。少年は、忘れられない相手その人だったのだ。



いやー、きゅんきゅんしました……w

これまで異世界ものを選んで読んでいた作者さんなのですが、異世界ものを読みつくしてしまった(といっても三冊だけなのですが)ので、現代物にも進出してみました。

面白かった!

舞台を現代に移してもこまやかな心理描写は変わらず、むしろ設定に説明がいらないぶん、ディテールがこまやかで、小物の扱いも気が利いてて、たとえば携帯電話みたいな現代的なツールを使いこなしてて、いまの時代の気分がとてもよくわかる、現代の青春小説になってます。

それも上質の。

ただ仲が良いだけでない、引いたり押したりの女友達のとのやりとりとか。

年上の同級生というのは、なんとなくいろいろあるだろうなーとか。

みんなに距離を置かれていたひとと思いがけずに話をするようになったり、思いがけないところに連れていってもらったり。
世界が広がる感じも素敵でした。

で、この本を読んでいるわたしは、アニメ「坂道のアポロン」のサウンドトラックを聴いてみたいなーと思ったのでした。
残念ながら手元に無いので思っただけですが。

ラストの思いがけない展開がたたみかけるように続くところ、大好きです。

わたしが読んだのはハードカバーですが、文庫にもなってます。

トーキョー・クロスロード (ポプラ文庫ピュアフル)
濱野 京子
4591117855

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