『裏切りの杯を干して 上 バンダル・アード=ケナード』

裏切りの杯を干して 上 - バンダル・アード=ケナード (C・NOVELSファンタジア)
駒崎 優
4125012180


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読了。

戦乱の続く世界で、若き隊長率いる傭兵隊の活躍を描く、異世界冒険小説シリーズの第五作。


エンレイズとガルヴォの交戦状態は長く続いていた。腕利きと評判の傭兵隊バンダル・アード=ケナードは、平民出身のエンレイズ軍司令官フレイヴンに雇われるかたちでエンレイズ軍とガルヴォ軍が目と鼻の先で対峙する現場にたどり着いた。総司令官ケネットによるガルヴォ要人の人質をめぐる交渉は進んでいない。ケネットは手柄を独り占めにするために上層部に人質の存在を報告せず、部下にも情報を閉ざしているため、膠着状態を打開するすべもなく軍の志気は低下していた。いったい、人質は何者なのか。なぜ、ガルヴォ軍は人質を積極的にひきとろうとしないのか。いっぽう、王の命でストリーの街に潜入したヴァルベイドは、そこでバンダル・アード=ケナード隊員アランデイルと再会した。驚いたことにアランデイルはアード=ケナード隊から追放されたという。アランデイルの協力を受け入れたヴァルベイドは町で手広く商売をしていた貴族ミラスティンの毒殺犯の捜査を開始した。



かわいいよ、エルディルちゃん、かわいいよ!
白い雌狼にめろめろ〜。

えー、お話は相変わらず色気なし、いつもの能無し司令官に疲弊する兵隊さんたちという舞台装置で、若き隊長ジア・シャリース率いる傭兵隊の活躍がメインです。

事件はふたつ。
ガルヴォの人質は何者か。
ストリーの商人を殺したのは誰か。

この二つの事件がきっとどこかでつながっていくのでしょう。

シャリースの人を食ったようなキャラクターとかれの巡らす策謀とか、バンダル・アード=ケナードのプロフェッショナルさと家族のような雰囲気(男ばかりだけどなw)とかがあいかわらずの淡々とした文章で描かれます。

ときどき淡々としすぎな気がしないでもないですけど、装飾過多な文章より読むのが楽といえば楽かしら。

話の乾いた雰囲気にはあっているかもしれません。

シャリース側とヴァルベイド側のほかに、ガルヴォの傭兵たち側の話もあるので、けっこう複雑な話ではありますね。

殺伐とした男同士のやり取りにシャリースがときどき茶々を入れるような味付けを施しますが、やっぱり一番魅力的だったのは白狼エルディルちゃん。

わたしにはシャリースよりもキャラが立ってるように感じられました。
いちばん描写が生き生きしてると思います。

いつも苦悩を貼り付けてるようなフレイヴンさんもエルディルちゃんのおかげで株が上がりました。

このままエルディルちゃんのさらなる活躍を期待しています。

といいつつ、下巻も読みましたw
裏切りの杯を干して 下 - バンダル・アード=ケナード (C・NOVELSファンタジア)
駒崎 優
4125012318

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