『裏切りの杯を干して 下 バンダル・アード=ケナード』

裏切りの杯を干して 下 - バンダル・アード=ケナード (C・NOVELSファンタジア)
駒崎 優
4125012318


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読了。

若き隊長率いる腕利きの傭兵隊がであう事件を描く、近世西洋風異世界活劇シリーズ。第五作の下巻。

あらすじを書くとネタバレにしかならないので割愛いたします。

エルディルちゃん!

この話、白狼のエルディルちゃんしか目に入らないわたしでしたw

アランデイルは大活躍で、一時的に相棒になったお医者ヴァルベイドはいつもどおり真面目に殺人事件捜査をしてますし、事件そのものはこのふたりがメインで進んで行きますが、隊長の思わせぶりやはったりやなんやらもあいかわらず周囲を困惑させてて楽しかったですが、やっぱりメインはエルディルちゃんです。

ずっとカッコよく決めてた隊長ですら、さいごにエルディルちゃんのお世話になってましたからね……!

ただ、エルディルちゃんのママが地味すぎたのがちょっと残念でした。
や、そういう人物なんですけどね、地味なのがカラーでそのことはいちいちきちんと書いてあったんですけどね、地味から派手に豹変するシーンがなかったのがね、個人的にね。

今回、戦闘シーンも少なくて、ひどい窮地に立たされたりというのもなかったので、なんとなくミステリぽい展開でした。

ちと「足のない獅子」シリーズと似てたかもしれません。

いつもの隊長の活躍ぶんをアランデイルがもっていき、その他はエルディルちゃんの独壇場だった気がします。

隊長のカッコよさといやらしさは、正規軍のフレイヴンさんによって遺憾なく発揮されてましたけどw

フレイヴンさんの立場からみると、ジア・シャリースってほんとうに嫌な男だな!と思います。

若造のくせにへんな貫録があって、正面から話をせず何を考えているのかわからない、リーダーシップと武力にすぐれた傭兵隊長です。

その斜めな態度はおそらく隊長のくぐり抜けてきた過酷な過去によって育まれたものなんでしょうけどね。

なんか、読んでたら突然隊長が『銀魂』の銀さんの声で話しだしたのでびっくりしてしまいました>わたしの脳内限定。

シリーズの中で飛び抜けて面白いとはいえないけれど、バンダル・アード=ケナードの世界にまた戻れてとても楽しかったです。

とくにエルディルちゃんファンにはたまらない一作でしたw

シリーズ開幕編はこちら。
運命は剣を差し出す―バンダル・アード=ケナード〈1〉 (C・NOVELSファンタジア)
駒崎 優 ひたき
4125008337

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