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『駆け出し魔法使いとはじまりの本』

駆け出し魔法使いとはじまりの本 (創元推理文庫)
ダイアン デュエイン Diane Duane
4488535038


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読了。

ニューヨークを舞台に新米魔法使いの少年少女の冒険を描く、現代的なファンタジー。


摩天楼を臨むニューヨーク郊外に住む十三歳の少女ジュアニータはいじめられっ子。いつものように追いかけ回された揚げ句、図書館の中に逃げ込んだニータは、児童書コーナーで見たことのない本を見つけた。『魔法使いになるには』。思わず借り出して夢中で読んだニータは魔法使いの誓約を立ててしまった。取りあげられた大切なペンを取り返すためにひみつの場所で魔法の練習を始めたニータは、そこで魔法を使っているヒスパニック系の男の子と出会う。キットと名乗ったかれはやはりいじめられっ子で、魔法使いの修業中だった。



富士見書房から1991年に『魔法使いになる方法』というタイトルで刊行された本の新訳版だそうです。

いじめられっ子が偶然出会った本によって魔法使いになり、友人と魔法修業をしつつ、とんでもない事件に巻き込まれて絶体絶命の大ピンチの連続——というお話。

解説によると「ハリー・ポッター」が人気を博したときの「ハリー・ポッター」みたいな本が読みたいというリクエストに、アメリカの図書館司書の多くが推したのが本書だそうです。

たしかに、似てる。
少年少女の冒険譚という点と、小物や舞台装置の使い方とかが似ています。

でも違う点もあります。
大きな違いは、やはり舞台がアメリカであること。

壮大なマンハッタンの摩天楼(原書は1983年に刊行されたものなので、まだツインタワーがある)、複雑怪奇な地下鉄網、たくさんの人種のもちよるたくさんの歴史。

現代科学の成果を魔法のなかにもとりこんでしまうところ。

自動車への愛情もアメリカ人ならではないでしょうか。

どん欲にとりこまれたディテールのそこかしこにアメリカ製の印がきざまれているような気がしました。

けれど物語の展開は『指輪物語』を彷彿とさせるようなオーソドックスで地道なもの。クライマックスの爆発的な魔法のシーンにはちょっと感動してしまいました。

そのあと解説を読むと、どうやら作者さんは『指輪』の熱烈なファンであった由。なるほどでした。

この話はシリーズ化されていて、日本でも続刊が出ている模様です。

駆け出し魔法使いと海の呪文 (創元推理文庫)
ダイアン デュエイン Diane Duane
4488535046

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