『ホビットの冒険』上下巻

ホビットの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)
J.R.R. トールキン J.R.R. Tolkien
4001140586


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読了。

平和な日常を愛する小人族ホビットが、魔法使いの勧誘により大きな冒険の旅に出る、壮大な背景を持った知恵と魔法の冒険ファンタジー。『指輪物語』の前日譚。


ホビット庄の袋小路屋敷で平穏な生活をしていたビルボは、ある日、伝説の魔法使いガンダルフから冒険の誘いを受けるが断った。ところがその後、見知らぬドワーフたちがつぎつぎと訪れて、飲み物食べ物を要求した。最終的に十二人になったドワーフに困惑するビルボの前に、ガンダルフがあらわれた。かれらはガンダルフの紹介でやってきたのだ。ドワーフたちはこれから自分たちの故郷に埋もれている宝を取り戻すたびに出るという。ついては旅の同行者のひとりとしてビルボを推薦されたので、一緒に来るかと訊ねてきた。逡巡したすえ、埋もれていた冒険心が首をもたげてきたビルボは、危険な旅と承知しつつもともに旅立つことになった。




映画版『ホビット』の第一部を観に行きまして、それがとても楽しかったのと、話を全然覚えてなかったことに気がついたのとで、再読してみることにしました。

面白かったー!

『指輪物語』とおなじ世界が舞台であることの深みをそこかしこに感じさせつつも、それにこだわらない軽快なお話です。

とくに、シリアスだった『指輪』にくらべるとコミカルなシーンや言い回しが多くて、それはたぶん登場人物が伝説を背負った王やなにやらではないからだろうと思いますが、とにかく、ドワーフが十二人いる、そのことがすでにネタになってる文章がとても楽しかったです。

ビルボがとっても凡人で、いつも食べ物のことや自分の温かな家のことを懐かしがってるのに、いざというときには懸命に知恵を巡らして窮地を切り抜けていくのもよかった。

ドワーフたちの個性もいろいろで、とくに一行の統率者トーリン・オーケンシールドの際立った頑固さには、いろんな意味で参りましたw

あちこちで窮地に陥るドワーフたちは、気の毒なんだけれど、どこか可笑しみをさそうのですが、それはかれらがとっても人間臭いからだろうなと思います。

父祖の王国を取り戻したいという願いは、宝物をわが物にしたいという欲と背中合わせです。
宝については人間もエルフもおんなじような態度なのが、この話の親しみやすさになってるんだなー。

その象徴がドラゴンなのでしょうか。
ドラゴンは、いかにも西洋のドラゴンらしくて、これも楽しかったです。

……とこれ以上書くといろんな意味でネタバレなので止めておきます。

なにしろ、映画はまだ第一部が公開されたばかりで、第三部まであるというのです。

映画は、原作では省略されている、歴史的な背景や中つ国のほかの場所での動向まで織りこんで、壮大な雰囲気になってました。

……が、やはりネタバレはネタバレなので、第二部の公開までに読んだ記憶を抹消しておきたいと思いますw

ホビットの冒険〈下〉 (岩波少年文庫)
J.R.R. トールキン J.R.R. Tolkien
4001140594

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